名作です!
出来ればもうちょっとでもご関心あるならご覧になられたほうがいいと思います。何も予備知識なんて無くていい、知識なんて観た後でも調べればいいんだから。何にも知らずにこの映画を観られる、という幸運のほうこそ大事です。
あくまで個人的な意見だけど、予告編も観ないほうがいいと思う。特報は貼り付けておきます。
映画「この世界の片隅に」特報1
特報はまぁ時間も短いし大事なところはそんなに映してない。でも予告編は、観終わった後だと「あ、このシーンを予告編で見せちゃうんだ」と思うところもある。そんなに気にしなくていいかも知れないけどね。
どうぞ、今すぐ映画館へゴー。
さて、ご覧になられましたか?ほんとに僕の文章なんか読むよりご覧になられたほうがいいと思いますよ。
舞台は昭和19年の広島県呉市。浦野すずさんという若い女性がお嫁にやってくる。この「すずさん」がいいんです!昭和19年と言えばどう考えても第二次世界大戦のさなかなわけで、「あれ?戦争もので重苦しいのかな?」と感じるけどぜんぜんそんなこと無い。
すずさんはなんというか、ふにゃーっとしててぽやーっとしててボケボケでとてもいい。
声を演じているのが女優・のん(能年玲奈)。この声のマッチっぷりが素晴らしいんです。ところどころのギャグが素晴らしくて、笑えます。なんかもう開始5分くらいから笑えた。たぶんね、僕が今年観た映画で一番「ぷっ」と吹き出した映画かも知れない。ほんとにギャグばっかりなんですよ。
原作はマンガらしいのだけど、僕は未読。
ただ、映画を観ていると例えば「すずさんのぼんやりな日常」とかいう四コマエッセイ漫画を映像化しました、みたいな映画に思えてくる。
単純に、面白い、笑える映画です。
が、とうぜんそれだけでは終わらない。
昭和20年8月、日増しにひどくなる米軍の爆撃(呉市は軍港なので爆撃がひどい)、そして近づく8月6日。。。
ところどころ僕は「ぐわーーー!!!」と声を上げそうになった。
ただ、決して悲惨な映画ではない。
とにかくもう、良いんです。絵のタッチもねぇ、非常にふんわりしていて。ところどころ明らかに現代的な台詞回しによるギャグもあって。
今年、僕が映画館で観た映画ではナンバーワンクラスです。
ほんとにオススメ。上映館がそんなに多くないのでなかなか観づらいかも知れませんが、それでも観るべき作品だと思いますよ。