浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

スワン・ソングを歌えるならば

2011-02-21 19:57:58 | 仕事
---
swan song
【名詞】【可算名詞】
1 白鳥の歌 《白鳥が臨終に歌うとされる歌》.
2 (詩人・作曲家などの)最後の作[曲]; 辞世,絶筆.
(研究社 新英和中辞典)
---

この言葉が好きでね。名作ラジオドラマ「バー・スワンソング」ってのもありましたね、自分で言ってますが。

10年勤めていた会社を退職することにしました。

うーん、感慨深い。。

元はと言えば大学を出て地元の町に戻り1年、やっぱり札幌が大好きだなぁと思って仕事を辞め、車に荷物を積み込んで仙台からフェリーに乗ったのが2000年。

ネット会社に勤めて3ヶ月で給料が出なくなったり、友達からカニ工場を紹介されたのに1ヶ月で寝坊して首(朝4時に中央市場に行かなきゃ行けなかったのに起きたら正午)になったり、知り合いのスナックを手伝って一日3,000円もらったり、というのを経て今の会社に入った。

はっきり言って今の会社が何をやってる会社かはまったく分かってなかったから、よく採用されたもんだと思う。今の僕が当時の僕を面接したら絶対採用しないもん。

あのとき面接してくれたマネージャには頭が上がらない。

そして入社した後もただただ生意気なだけだったんで、よくぞ首にならなかったものだと思う。

それから10年。はっきり言って仕事における大事なことはぜんぶこの会社で学んだ。

退職する理由はもちろん色々有るわけで、それは一言では言い切れないんだけど、ひとつ確実に言えることは決して今の会社が嫌で辞めるわけじゃない、ということ。いまの会社のことは本当に心から言えるけど大好きです。

タイミング、というのが一番大きいかな。

まぁ、このあたりの話は色々ある(ほんとに、『いろいろある』としか言えないんだよなぁ)んでおいといて。

先日、送別会をして頂きました。

長年いたんで送別会もいくつかあって、先日のは以前のメンバーの人々との送別会。

会社を辞めている人も多いから中には3年ぶりくらいに会う人もいて。

10年間、辛いこともしんどいこともあったけどどの時間も楽しかった。

そしていま思えばこの時のメンバーの人たちと話しているのが一番楽しい。

20時に始めて終わりはなんと朝の4時。それくらい話しても尽きないんですよ、ネタが。

そして花束を頂いた。

他に寄せ書きやなんやかやのプレゼントも。

うれしゅうございました、そりゃもうずんべらぼうに。

プレゼントや花束や寄せ書きが最高にうれしい上に、気の合う人々と朝まで飲めたことその100倍くらいうれしい。そして更にその100倍、そもそも出会えたこと自体がうれしい。

本当にありがとうございました。

スワン・ソングを歌えない自分が残念だ。