浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

何か冷たいモノください

2010-06-20 23:19:22 | 食べ物
いやー、暑いですなぁ、と思ってたら雨が降ったりでちょっと「どうしたらいいのさ!」って天気が続いてますね。

こないだね、大阪行ってたんだけどやっぱり大阪は蒸す。そしてそこから福井に行ったんですよ。

福井もねー、「北陸」っつーから涼しいのかと毎回思うけど、夏はそんなことないよね。

福井も金沢も新潟も夏は暑い。なんでだろう?山があって盆地だからですかね?

福井鉄道の福井駅のベンチに誰か座ってる。

近づいてみると恐竜。

こういうの嫌いじゃないです。

えーっとなんで福井は恐竜なんだっけな?化石が見つかったんだっけ?そういえば世界三大恐竜博物館は福井と中国とカナダにあるんだよな。カナダ!?(←昔、はやった)

そいで福井と言えば恐竜とソースカツ丼。

群馬が発祥という話もあって、群馬出身の人ともめた覚えがあるけど。ま、ソースカツ丼の発祥地なんて誰も興味ないですわ。なーんてこと言うとまたもめる。

めちゃくちゃ暑い福井の駅前でご飯食べようと思ったらソースカツ丼屋があったんで食べましたよ、と。

ソースカツ丼って単にご飯にカツ乗っけてソースかけただけでしょ、と思うけどこのソースが一風変わっててスパイシーで旨いよ。

旨いよ、ええ、確かに旨いんだけどね、揚げたてのカツも熱いしご飯も熱いし味噌汁も熱い。こんな30度超えている陽気の中で食うもんじゃないね。

なんか冷たいモノ食べたいなぁーと思ってオプションのマヨネーズ追加。


えーっとと言うわけでワールドカップ。

はっきり言うけど体によくないね。寝不足になるし日本が予選突破できるのか気が気じゃないしドッピオさんはグラタンひっくり返すし。

オランダ戦後オシムのコメント。

「日本の皆さん、ここから学んでください、これが『ものに出来る試合をものに出来なかった試合』です。」

なるほどねぇ。

確かに試合内容はどうあれ(単純なゲーム、としてみれば大して面白味の無い試合だった。もし僕が日本人でもオランダ人でも無ければ途中でチャンネルを変えてたと思う)、あのオランダにワールドカップで0-1で負けた、というのは僕はすごいことだと思う。

でも、結論としては日本はこの試合から勝ち点を1点も得ていない。それがひとつの真実。

予選で戦う3試合のうち2試合目がオランダだった、ということに感謝しなければいけないのかも知れないね。初戦か最終戦で戦ってたらまた結果はわからなかったと思うから。

とはいえ、予選突破の可能性が、可能性だけ言うのであればかなり多目に残されているのも事実。

うーん、また眠れませんなぁ。
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With or without you、あるいはハリネズミのジレンマ

2010-06-20 01:59:33 | 音楽
前も書いたような気がするけど、もし誰かが「君を生まれ変わらせてあげよう、ただし歌手限定」と言われたらサザンの桑田かクィーンのフレディか、U2のボノだなぁ。

マイケル・ジャクソンはほら、普通にしてるだけでぐったり疲れそうだし。

U2は今となっては数少ない「アルバムでたら買う」っていうバンドですね、ほらダウンロードじゃなくて、って意味ね。

で、こないだU2の代表作「with or without you」を聞いてたんです。

U2 「With Or Without You」


この曲非常にいい歌なんだけどよくよく聞くと難解でようわからんなぁと思ってた。

で、電車の中で暇だったんで「よしこりゃいっちょちゃんと考えてみよう」と辞書をひきひき聞いてみた。

そしたらね、すごいことに気づいたんですよ、2つの面で。

これがその曲と歌詞。


----------------------------
See the stone set in your eyes
See the thorn twist in your side
I wait for you

見ろよ、君の瞳の中の石を
見ろよ、君側にある不安を
僕は君を待ってる

Sleight of hand and twist of fate
On a bed of nails she makes me wait
And I wait without you

ごまかしや運命のいたずら
釘のベッドの上で、彼女は僕を待たせてる
そして、僕は待っている 君なしで

With or without you
With or without you
君がいようといなかろうと
君がいようといなかろうと

Through the storm we reach the shore
You give it all but I want more
And I'm waiting for you
嵐を越えて僕らは岸に着く
君はすべてを差し出してくれるけど、僕はもっと求めるんだ
そして、僕は今も君を待っている

With or without you
With or without you
I can't live
With or without you
君がいようといなかろうと
君がいようといなかろうと
僕は生きられないんだ
君がいようといなかろうと

And you give yourself away
And you give yourself away
And you give
And you give
And you give yourself away

そして、君はすべてをさらけだしてしまう
そして、君は
そして、君はすべてをさらけだしてしまう

My hands are tied
My body bruised, she's got me with
Nothing to win and
Nothing left to lose
僕の手は縛られてる
瑕だらけの僕の体を 彼女は手に入れる
勝ち取るものなんてないし、
失うものすら何もない僕を

(拙訳、いつもどおりかなり意訳)
------------------------------

まず一つ目の点でこの歌詞はすごい。それは「ラブソング」としての面。

「君がいようといなかろうと 僕は生きていけない」というのは、お互いに共にいれば傷つけあってしまうし、いなければ淋しくて生きていけない、という意味なんだろう。

「彼女がすべてを与えてくれても」「僕はもっと求めてしまう」という際限のない欲求、そしてその代償に相手に自分が与えることが出来るのは「勝ち取るものも、失うものもない瑕だらけでがんじがらめになった自分」だけ。このむなしさ。

非常にせつないラブソングで「ハリネズミのジレンマ」って話を思い出す。

ハリネズミのカップルはお互い離れていると寂しくて生きていけない。でもお互いを暖め合おうと思って近づくとお互いの針でお互いを傷つけあってしまう。近づきたくても近づけない、そして離れると生きられない。

これは単なるたとえ話でしかないけど、人間の関係ってそういうものだと思いませんか?

そして2つ目。作詞したボノの出生を考えるとこの曲が単なるラブソングに聞こえなくなる。

ボノはアイルランドの出身。アイルランドと言えば(僕もあまり詳しくないけど)イギリスとの紛争や、カトリックとプロテスタントの紛争が盛んにあるところ。現在は違うかもしれないけど、ちょっと前結構テロとかあったんじゃないかな。

隣国イギリスとの戦いはそれこそ「君がいたら生きられない」ということだろうし、その反面「君がいなければ生きられない」という地理的および歴史的関係もある。

そう考えるとこの歌詞の「僕」はアイルランドだろうし、「彼女」はイギリスのことなのかも知れない、イギリスの象徴と言えばクィーンだろうからね。

すると「彼女が手に入れる」ものが「瑕だらけの僕」ってのもうーんよくわかりますね。

ふかーい歌詞だなぁ。
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