浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

去るもの、日々に疎し

2009-04-08 00:03:47 | 日記
春は別れの季節、というかうちの会社って春と言わず退職者は多いんだけどね。

会社を辞めていく人の中には申し訳ないけど「うん、まぁこの人にはうちの会社向いてなかったしなー」って人もいる。これはさ、しょうがないよね。「次の会社で頑張ってください」って感じ。

残念なのは「いや、この人の活きる場所はもっとあっただろうけど、なんつうかそういう場所提供できなくて、いや、提供するのは俺じゃなくて上の人なんだけど、なんか…すんません」って人。

僕ががっつり関わってた人ならまだ「あー、俺、もう少しこの人になんか出来たかもなー」とも思うんだけど、最初だけ関わって後は別の部署にいた人が「いや、実は今日が最終日で…」なんて言われると「なんだよ!俺んとこ来たらもっと楽しかったぞ!…いや、それ決めるのは俺じゃないんだけど…」とも思う。

そうやって色んな人が辞めていくんだけど、中には「あーこの人辞めちゃってうちの会社大丈夫なのかなー?」と思う人もいる。

たとえば僕が会社に入ったときからもう高いポジションにいて、大先輩でって人たちとかね。

会社ってすごいもんで、そういう人たち、「この人辞めたらこの仕事絶対回りませんって」って人たちが辞めても時が経つにつれてなんとかなるもんなんだよね。

そして一年も経つと、いや場合によっちゃあ半年くらいで、「あーそんな人もいたねー」という感じになる。決して冷たいわけではなくて、そういうもんなんだろうね。

「あらゆるものは通り過ぎる。 誰もそれを捉える事は出来ない。 僕らはそんな風にして生きている」-『風の歌を聴け』村上春樹

そりゃそうだけどさ、それにしても淋しすぎるよ、やれやれ、っていう僕の気持ちだって通り過ぎていく。