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28日NYダウ、イタリア長期国債入札を控えて、139ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2011-12-29 10:20:36 | 経済学
米財務省は、27日、日本政府の為替政策を、公然と批判した。これを受けて日本の財務相は、急激な為替の動きは自国の経済を阻害するから日本政府は適切な措置を取ると語ったと28日付けのWSJ紙は伝えた。WSJ紙は27,28日連日、このニュ-スを取り上げた。日本の新聞ではなぜか取り上げていない。

28日、NY株式市場は、イタリアの短期国債の入札が順調に消化されたと伝えられ高く始まった。しかし、10年物イタリア国債が29日の入札を控えて売られ、利回りが6.971%まで急騰したことから、入札結果を見極めたいとする空気が強まり、NYダウは前日比139ドル、1.14%安、12,151ドルで取引を終えた。Bank of America株3.6%安が金融株の下げをリード、同社株は今年1年で60%値下がりした。Alcoa株3.1%安、Caterpilar株2.4%安と売られたと28日付けのWSJ紙電子版は書いていた。

一方、NY金相場は、前日比2%以上下げ、トロイオンス1,562.90ドル、NY原油【WTI】は2%安、再びバレル100ドルを割った。一方、ECB(欧州中央銀行)の翌日物デポジットが2日続きで増加した結果、金融機関が、貸出を抑え現金ポジションを高めたとマ―ケットは読んだ。28日の欧州株価指数600が0.7%安、ドイツ株価指数DAXが2% 下げた。ユーロが1ユーロ=1.2934ドルへ年初1月来最安値となる前日比約1%下げた。ユーロは対日本円で10年来安値、1ユーロ=100円を割れた。この日金相場が2%以上下げたが、銀相場は前日比5.2%安、1月27日来の安値まで下げた。プラチナは2年来の安値を付けたと28日付けのWSJ紙は書いていた。日本ではバンカメ株が今年1年で60%値下がりしたと改めて言われてもピンと来ない。しかし、株価は物知りだから、バンカメの周りに人が寄りつかなくなっていることを株価は教えている。

28日夜、9時から毎日放送系の「たけしのガチバトル!!」というテレビ番組をたまたま見た。俳優の山本太郎さんが出演し放射能汚染が子供達にいかに怖いかを力説しておられた。原発推進派と原発反対派がたけしを真ん中に左右に分かれ激しく討論していた。コマ-シャルが再三再四入るのでなかなか討論に集中出来なかったが、結構真面目に、原発問題を正面から受け止めた番組になっており感心した。福井県のさまざまな施設が原発の「迷惑料」と称する巨額の交付金で建設され、作られた「箱もの」の施設が赤字続きだと言う実情も紹介されていた。

関西でもフクシマが他人事でないのは福井の原発がいつか爆発しないか心の底では心配している。福井の原発は山ひとつ隔てて琵琶湖に隣接している。琵琶湖が汚染されるとどうなるか。英字新聞にはFUKUSIMAと出る。幸いと言えば語弊があるが、FUKUIという文字は今のところ出ていない。28日夜の番組で触れていなかったことが一つあった。日本の原発が40歳を過ぎた原発の世界では「高齢者」だということである。しかも、日本の原発が一斉に建設されたため、高齢化がほぼ同時進行で進む。昨晩の番組ではある推進派が「全く危険でないものは世の中にない」と豪語していた。一方、「原発が危険でなければ東京湾に原発を作ればいい」と言っていた人もいた。面白がっている場合ではない。政治家の責任が大きいことだけは確かである。

日本人は相場嫌いである。NYダウがいくらになろうと為替がいくらになろうと関心は極めて薄い。災害は忘れたころにやって来る。フクシマと同じように、問題が起こってから騒いでも後の祭りである。水は昔を覚えている。今年は世界的に水害が多かった。日本ではなにごとも水に流すことをよしとするところがある。その一方で、水心魚心という言葉もある。相場は人の心の鏡である。28日のNY株式・為替・金利・原油市場の動きも他人事では済まされまい。(了)

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