「欧州経済のメルトダウンや開発途上国経済のスローダウンが予測されているにも関わらず、米国経済は抵抗力を維持している」とWELLS CAPITAL MANAGEMENTポートフォリオマネジャー、MargaretPatelさんは話した。29日のNY株式市場は、11月の米住宅販売デ―タの改善と新規失業保険申請件数が4週連続で40万件を下回ったこと、欧州株価が10年物のイタリア国債の利回りが、高水準ながら7%以下に収まったことから、商い低調の中、NYダウは前日比135ドル、1.12%高、12,287ドルで取引を終了したと29日付けのWSJ紙電子版は伝えた。
上記記事を書いたBrendanConway記者の書き出しは「株は上げ、ゴールドは下げた」である。投資家は利益確定の売りに走り、NY金先物相場は、前日比1.5%安、トロイオンス1,539.90ドルで取引を終えた。年初から見れば8.4%高いが、8月半ばの高値から18%値下がりした。日本ではテレビコマーシャルが金先高を囃している。鳥は既にエサ場を離れていることを教えている。変わり身が早いと言えばそれまでだが、投資家も生き物、生きるためだから、避けられないのであろう。
一方、NY原油【WTI】先物相場は、中東情勢の緊迫化を材料に、この日も小幅ながら前日比0.3% 上げ、バレル99.65ドルと8日間連騰となった。イランがホルムズ海峡封鎖を示唆していることを材料とした動きである。30日朝のNHK/BS「ワールドWaveMorning」が紹介したドイツZDFは、「ホルムズ海峡は、世界原油の40%が通過する。ホワイトハウスは、「海峡封鎖」は許容できないとの談話を発表した。緊張が高まっている。一方、イランは原油生産の80%を輸出している。イラン予算の大部分は原油収入に依存している。」などと解説していた。29日のNY為替市場では、1ドル=77.56~77円、1ユーロ=1.2960ドル、1ユーロ=100円で取引された。米財務省の日本の為替政策批判がどの程度ドル/円相場に現れているか不明だが、対日本円では、気持ちドル売り・円買いへ流れが変わりつつある。
ドイツZDFは、「イタリア経済は弱体化している」と伝え、モンティ首相は「新たな経済改革に乗り出す」と語ったと紹介した。画面にシモンズさんという花屋のおかみさんが現れ「イタリアの経済危機を実感しています。これからが大変。去年と比べて買い控えが目立つています」と話した。再びモンティ首相が議会で「緊縮財政と景気回復の両立は可能だ」と訴え、「イタリア国債の10年物の利回りがかっての年1.23%から現在7%寸前だ」とグラフで示す様子を伝えた。最後にシモンズおばさんが再び現れ「政府はイタリア経済を立て直してくれると思うわ」と語る様子を写していた。
その他の今朝の「ワールドWavewMorning」では、英BBCと豪ABCが共にキムジョンイル総書記葬儀の様子を流していた。英BBCはソウルからの通信と断って「北朝鮮政府は、キムジョンウンを最高指揮者とすることを宣言した。キムジョンウンは、軍と労働組合で集めた微動だにしない数十万の人間の前で、余り喜んでいないかのような表情でひとことも口を開くことなく立っていた」などと紹介していた。豪ABCは「2週間の服喪期間が終わった。キムジョンウン氏が北朝鮮の新しい指導者であることを確認した。キムジョンウン氏に命を投げ出す。キムジョンイル総書記は我々のために体力が尽き果てた」と軍最高司令官が語る様子を伝えていた。
豪ABCはベトナムの大学の現状を紹介、「ベトナム経済は過去30年、平均7%の成長を続けた。人口が急増している。しかし、現在、深刻な熟練工不足に見舞われている。5年先、10年先にはオックスフォ―ドやケンブリッジクラスの大学を作り、世界の大学で10位以内に入ることを目指す」と語る政府高官の姿を写していた。日本もかって今のベトナムの様な時代があった。若者人口が減るとこれほどまで町の雰囲気が変わるものかと町ゆく人の姿を日々目にして痛感する。昔から東洋的諦観という言葉がある。しかし、ベトナムの今朝のニュースを見ていると、まるで別世界であると実感した。一人でも多くの日本の若者に海外での経験を積んで欲しい。切なる思いである。(了)
上記記事を書いたBrendanConway記者の書き出しは「株は上げ、ゴールドは下げた」である。投資家は利益確定の売りに走り、NY金先物相場は、前日比1.5%安、トロイオンス1,539.90ドルで取引を終えた。年初から見れば8.4%高いが、8月半ばの高値から18%値下がりした。日本ではテレビコマーシャルが金先高を囃している。鳥は既にエサ場を離れていることを教えている。変わり身が早いと言えばそれまでだが、投資家も生き物、生きるためだから、避けられないのであろう。
一方、NY原油【WTI】先物相場は、中東情勢の緊迫化を材料に、この日も小幅ながら前日比0.3% 上げ、バレル99.65ドルと8日間連騰となった。イランがホルムズ海峡封鎖を示唆していることを材料とした動きである。30日朝のNHK/BS「ワールドWaveMorning」が紹介したドイツZDFは、「ホルムズ海峡は、世界原油の40%が通過する。ホワイトハウスは、「海峡封鎖」は許容できないとの談話を発表した。緊張が高まっている。一方、イランは原油生産の80%を輸出している。イラン予算の大部分は原油収入に依存している。」などと解説していた。29日のNY為替市場では、1ドル=77.56~77円、1ユーロ=1.2960ドル、1ユーロ=100円で取引された。米財務省の日本の為替政策批判がどの程度ドル/円相場に現れているか不明だが、対日本円では、気持ちドル売り・円買いへ流れが変わりつつある。
ドイツZDFは、「イタリア経済は弱体化している」と伝え、モンティ首相は「新たな経済改革に乗り出す」と語ったと紹介した。画面にシモンズさんという花屋のおかみさんが現れ「イタリアの経済危機を実感しています。これからが大変。去年と比べて買い控えが目立つています」と話した。再びモンティ首相が議会で「緊縮財政と景気回復の両立は可能だ」と訴え、「イタリア国債の10年物の利回りがかっての年1.23%から現在7%寸前だ」とグラフで示す様子を伝えた。最後にシモンズおばさんが再び現れ「政府はイタリア経済を立て直してくれると思うわ」と語る様子を写していた。
その他の今朝の「ワールドWavewMorning」では、英BBCと豪ABCが共にキムジョンイル総書記葬儀の様子を流していた。英BBCはソウルからの通信と断って「北朝鮮政府は、キムジョンウンを最高指揮者とすることを宣言した。キムジョンウンは、軍と労働組合で集めた微動だにしない数十万の人間の前で、余り喜んでいないかのような表情でひとことも口を開くことなく立っていた」などと紹介していた。豪ABCは「2週間の服喪期間が終わった。キムジョンウン氏が北朝鮮の新しい指導者であることを確認した。キムジョンウン氏に命を投げ出す。キムジョンイル総書記は我々のために体力が尽き果てた」と軍最高司令官が語る様子を伝えていた。
豪ABCはベトナムの大学の現状を紹介、「ベトナム経済は過去30年、平均7%の成長を続けた。人口が急増している。しかし、現在、深刻な熟練工不足に見舞われている。5年先、10年先にはオックスフォ―ドやケンブリッジクラスの大学を作り、世界の大学で10位以内に入ることを目指す」と語る政府高官の姿を写していた。日本もかって今のベトナムの様な時代があった。若者人口が減るとこれほどまで町の雰囲気が変わるものかと町ゆく人の姿を日々目にして痛感する。昔から東洋的諦観という言葉がある。しかし、ベトナムの今朝のニュースを見ていると、まるで別世界であると実感した。一人でも多くの日本の若者に海外での経験を積んで欲しい。切なる思いである。(了)