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創業260年記念、清酒「福寿」で、笑福亭松喬、桂文珍熱演(学校で教えてくれない経済学)

2011-07-26 12:30:01 | 経済学
創業二百六十周年特別公演として、清酒「福寿」、神戸酒心館ホールで、「酒心館寄席」が7月25日、午後7時から開かれ、笑福亭松喬・桂文珍さんの落語共演を家族と楽しんだ。200名近くの落語ファンが会場に詰め掛け、熱演を満喫した。公演の後、鏡開きがあり、一人一杯限定だったが、振る舞い酒を楽しんだ。

宝暦元年(1751)創業、一口で260年と言うが、口では言い尽くせないさまざまな苦難の歴史があったであろう。「ここまで潰れなかったということ自体すごいことですなぁ」と落語の枕の中で、桂文珍さんがしみじみ話された言葉が印象に残った。公演に先立ち当社安福幸雄社長は「ここまでこれたのはごひいきの大勢の皆さまのお陰です」と挨拶された。今の日本で一番忘れ去られていることは、「みなさんのお陰で、ひとりひとりが生かされている」という気持ちであろう。

27日の朝の神戸は快晴、昼過ぎには30℃を超える猛暑日になるのであろう。窓の外では蝉が今を盛りと、泣いている、いや、鳴いている。しかし、肌をわわる風は爽やかで、秋がすぐそこまで来ている感じさえする。今日も無事、朝を迎えられたと思うと、日本という国は平和な国であるとつくづく思う。

「ワールドWaveMorning」の放送で、筆者の朝は始まる。ドイツZDF,英BBCなどがノルウエ―、オスロでの爆破、銃乱射事件の様子を生々しく伝えていた。香港ATVは「中国での高速列車事故で中国政府が事実を隠ぺいしているのではないかと叫ぶ遺族の声を流していた。犠牲者の家族の身辺には常に何者かが監視している」と紹介していた。一方、中国中央テレビは、死者39人、負傷者192名と紹介、事故は終息した。25日、通常の運行を取り戻したとまるで何事もなかったかのように報道していた。海外での事故関連では、「ロシアRTRは、ボルガ川沈没事故で122人の遺体を確認した。沈没したボルガ号の窓全てを密封した後、引き上げ原因究明調査に入る」と報じていた。

経済関連では香港ATVがクリントン米国務長官が香港で演説し「債務上限引き上げ問題の世界に与える影響の大きさは分かっており、解決されると信じている。米国は歳出を抑え、政府は債券買い入れを減らす。パートナーであるみなさんは貯蓄率が高い。生活水準が上がれば米国の雇用が増える。世界経済は拡大する。」語ったと紹介していた。

週明け25日のNY株式市場は、NYダウは、88ドル安、12,592ドルで取引を終了した。一時、140ドル近く下げたと米ブルームバーグが伝えていた。「ワ―ルドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「マーケットは米国が債務不履行に陥ることだけは回避されると見ている。」と話した。ところがNY金先物市場は、この日もトロイオンス10.70 ドル高、1,612ドルと史上最高値を更新した。「米債務上限引き上げ」が議会をクリアしてもアメリカの景気が減速、失業が増えれば、財政赤字拡大は止められない。米国の株も債権も通貨米ドルも買えないとの思いが金買いに向かわせているのであろう。煽りを食って一時、1ドル=78円割れ寸前まで日本円が買われた。

ムーディーズは、ギリシャ国債の3段階格下げを予想通り発表した。フランスF2テレビはギリシャ不安、ユーロ不安を取り上げ「クレディアクリコール5.5%安はじめフランスの銀行株が投げ売りされた。ギリシャはつぶれないが、銀行は崩壊する。」などと報じた。欧米では国が潰れる、銀行が潰れる・潰れないの話がテレビニュースの話題をほぼ独占している。多くの識者も日本に住んでいると欧米の緊迫した金融情勢にはピンと来ないのであろう。どこまでも他人事であることが日本人の言動を見聞きしてまず感じる。極論すれば、身近なフクシマ原発事故も日本全体では他人事なのかもしれない。

オスロでのテロ事件、中国高速鉄道事故、ロシアボルガ号沈没事故、欧米の財政危機いずれも他人事では済まされないニュ-スである。創業260年を迎えて一番喜んでおられるのはさまざまな困難を乗り越えて来られた「福寿」のご先祖さんであろうと改めて感じる次第である。(了)

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