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泣く子と地頭に勝てぬ。ユーロ、ドルへの不信感根強く、原油99.87ドル、金1,602ドル

2011-07-23 11:20:31 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


一仕事終えたドイツ、メルケル首相は、来週初めから夏休みをとるとドイツZDFが伝えていた。アメリカのオバマ大統領は、8月2日、期限切れとなる米連邦赤字上限引き上げで議会との調整がはかどっていないと22日付けのWSJ紙が伝えていた。

今朝の「ワールドWaveMorning」は、ノルウエ―首都、オスロで起こった2件のテロ事件を、ドイツZDF,フランスF2,英BBC、スペインtve,ロシアRTR、カタールアルジャジ―ラがそれぞれトップで報じていた。ノルウエ―のストルテンブルグ首相は、第2のテロ現場となったオスロから30キロ離れた場所での政治集会へ向かう途中だった。彼は無事だったとスペインtveが伝えていた。

オスロの爆破現場付近では今のところ7名の死者が出ている。なぜ、今、ノルウエ―なのかで、各国放送局が分析していた。ノルウエ―がNATO軍に参加してアフガニスタンへ500人の兵士を派遣している。リビア空爆にも関与している。リビアは有数の産油国である。産油国ノルウエ―の石油利権とのからみを指摘する局もあった。ノルウエ―は中東和平で仲介外交を展開している。国際テロ組織が「注目」と「恐怖を煽る」ためではないかなど様々な見方が出ていた。アルカイダによる犯行との見方もあるが、いまのところ犯行声明は出ていない。今まで安全だと思われていたオスロでの爆弾テロで衝撃度は強いようだ。

ユーロ圏首脳会議から一夜明けて、英BBCが、イギリスにとってどのような意味があるかについて時間をかけて分析していた。メルケル首相は、「ユーロを守るという歴史的使命を果たした。ドイツはコストを払うが、あとで何倍にもなって恩恵を受ける」と語ったと紹介、通貨ユーロを守ろうとするグループとイギリスなどユーロ圏から外されたグループが2分されイギリスがアウトサイダーになる事態が懸念されるとの専門家のことばが印象に残った。

今回の日本円にして18兆円、1,590億ユーロの巨額のギリシャ支援が決まった。しかし、根本的解決にはならないとする見方は依然強い。370億ユーロを負担することになった銀行の信用が格下げされる可能性を残した。帰国したギリシャのパパンドレウ首相はうまくことが運んだと議会で演説していた。しかし、ギリシャが巨額の財政赤字削減に大ナタをふるうことが今回の救済措置の大前提である。ギリシャにはその能力がないと見られている。

英BBCは、英メディア盗聴疑惑事件で、マードックの息子、ジェームズ・マードック氏に偽証の疑いが出て来た。英自動車工場を視察中のカメロン首相は記者にその点を問われて、もしそれが事実なら問題だと答えるところを映像で流していた。カメロン首相に被害が及ぶと英国政界が大混乱する。ロンドン警視庁も巻き込んだ今回の事件で、丁度1年先に控えたロンドンオリンピックの警備体制の遅れも懸念される。

22日のNYダウは、前日比43ドル安、12,681ドルで取引を終了した。NY外国為替市場は小動きで、1ドル=78.52円、1ユーロ=112.70円で取引された。NY原油WTIはバレル74セント上げ99.87ドルで取引された。NY金先物相場はトロイオンス14.50ドル上げ1,601.30ドルで取引された。

「泣く子と地頭に勝ぬ。」ということわざがある。諸策を講じるもののマーケットはユーロやドルの将来を信用していないのであろう。原油や金が上がりたがっている姿が分かり易く教えている。(了)

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