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米新聞発行部数、1.9%減少ー学校で教えてくれない経済学

2005-05-03 18:25:29 | 経済学
 5月3日付けWSJ電子版によれば、米国の新聞発行部数が、
昨年10月から今年3月末までの期間で、前年対比1.9%
減少したと報じている。

 発行部数減少の要因は、米連邦政府が、2003年施行した、
電話による販売勧誘を禁止したことにより、自宅での個人講読が
30%~35%減少したことが影響してきていると米新聞協会
副会長、John Murray氏の談話を紹介している。

 日本はどうなのだろうか。

 不幸にして手許に最新のデータはないが、最近の新聞販売店の
売り込み姿勢の激しさからみても、企業の節約ムードからしても、
新聞の発行部数は減っているものと十分想像出来る。

 今回の米新聞協会調べでは、814紙合計で、前期の
48,311,581が47,374,033へ減少したようだ。

 トップから順番に日刊紙中心に発行部数の減少を
具体的に紹介している。

 米最大の発行部数のUSA Today紙は、230万部で横ばいであった。

 The Wall Street Journal紙は、207万部で同0.8%減少した。

 The New York Times紙は、110万部で同0.2%減少した。

 Los Angeles Times紙は、91万部で同6.5%減少した。

 The Chicago Tribune紙は、57.4万紙で同6.6%減少した。

 The Washigotn Post紙は、月~金の週5日発行であるが、
75万部で同2.7%減少した。

 日本では俗にいう大新聞の発行部数は、500万とも600万とも
いわれているから米国の有数の新聞社と比べれば、はるかに多い。

 NYタイムズニどういう記事が出ていたとか、ワシントンポストが
何を取り上げたかということが即、世界の話題になるのに比べて、
遺憾ながら、日本の新聞社の記事が世界をリードする話題を
提供したことは余り聞かない。
 
 ライブドアのニッポン放送買収事件では、インターネット事業を
介して放送・通信分野への進出は話題になったが、新聞社買収には
飛び火しなかった。
 
 日本の新聞社が上場していないために投資妙味が薄い面は
否めないが、将来性を厳しく市場が評価したことは十分考えられる。

 ウオールストリートジャーナルを持つ通信社の
Dow Jones社の株価は42セント下げ33.02ドルで取引された。

 NYタイムズは21セント下げて33.15ドルで取引された。

 Tribuneは、61セント下げて37.99ドルで取引された。

 株価から見れば、発行部数減少のニュースは売り材料に
されたようだ。

  話は飛ぶ。

 日本では活字離れが益々進み、本を読んだり新聞を
読んだりする人はこれからも減りつづけるだろう。

 ましてインターネットが普及し、携帯電話で簡単に情報を
取れるようになるだろうから、日本でも新聞の発行部数は
加速度的に減っていくかもしれない。

 テレビ番組のページだけ読むために新聞をとっているという
人は極端な例であろうが、身近に見ていても新聞をまじめに
読む人は家庭でも職場でも少なくなったようだ。

 文字離れ、活字離れで本も読まない。新聞も読まない。
当然、文章も書かない。手紙も書かない。

 ところで、ある老人ホームで簡単な計算と読み書きを
毎日続けていると「認知症」の進行が止まったという話を
先日、NHKテレビで紹介していた。

 こういう施設は例外中の例外であろう。
だからNHKも取り上げたに違いない。

 読み・書き・算盤の大切さを教えられて育った世代が
つぎつぎ鬼籍へ移っていく。
 
 代わってゲームで育った世代が日本の中枢を占めていく。

 偏差値だけで評価され、偏差値さえ良ければ、頭のいい
人間として、次々社会へ送り出されていくようだ。

 頭がいいが、脳は良くない人が増えているという話を
さる友人から先日聞いてぎくりとした覚えがある。

 人間は前頭葉が異常発達した動物だと脳の専門家の
大島清博士の著書で読んだことがある。

 なかでもゲーム脳は人間の脳の異常さ、偏りを
加速させるのではなかろうか。

 いかに偏っているかを示すから偏差値とつけたのでは
ないかと考えたくもなるではないか。

 読み・書き・算盤が日本という国から姿を消す時、
老人ホームや、病院などの医療施設は、自らを
認知できない人であふれかえるかもしれない。

 米新聞発行部数、1.9%減。

 他人事で済まされまい。(了)

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