♪『モントリオール讃歌』の楽譜♪
ルネの『モントリオール讃歌』については、過去に6回記事を書きました。過去ログ「『モントリオール讃歌』に日本語詞が存在した」を書き上げた時は、まだ画像をアップしていなかったので、日本のルネ・ファン・クラブ「メープル・メイツ」から最後に送られてきた会誌の裏表紙に掲載されていた、『モントリオール讃歌』の楽譜をここで紹介いたします。
なお、『モントリオール讃歌』の英語版”Welcome to Montreal”の歌詞と、山上路夫氏による日本語詞は過去ログでご覧ください。
※過去ログ カテゴリ『モントリオール讃歌』
http://green.ap.teacup.com/applet/rene_simard/msgcate12/archive
♪資料から推測される『モントリオール讃歌』の真実♪
ルネの『モントリオール讃歌』がボイコットされ、オリンピックの開会式で歌われなかったこと、大規模なストライキによりメインスタジアムの建設が大幅に遅れ、完成を待たずに開会式を迎えたことや、モントリオール市が抱えた巨額の負債等については過去ログで取り上げました。(それらについて詳しく知りたい方は過去ログをお読みください。)
しかし、カナダのファンの方でさえ、同曲のボイコットについて真実を知る人はいません。また、同曲がボイコットされたにもかかわらず、レコードがカナダでも日本でも発売されていたり、ファン・クラブの総集編に掲載された新聞記事のインタビューで、ルネが「オリンピック歌手に選ばれて光栄」と答えていたり、調べれば調べるほど同曲についての謎は深まるばかりです。
そして今回得た情報では、CBCのアーカイブサイトに、モントリオール・オリンピック準備委員会が、ルネの”Welcome to Montrel”をテーマ曲にするために115,000ドルを支払いましたが、この曲の評判が悪く、多くのラジオ局で放送を拒否されたため、この曲の宣伝にさらに多額の費用をかけたらしいことが書かれていました。
また、1977年12月に提出されたモントリオール・オリンピック公式報告書には、ルネがオリンピック開催の一年前に『モントリオール讃歌』を英語と仏語でレコーディングしていること、同曲がTVやラジオのニュースでオリンピックの紹介をする時に使われていたことが書かれていました。しかし、ボイコットされたルネの歌う同曲の代わりに作られた曲や、公募によって選ばれた歌手についての記述はありませんでした。
そして、過去ログで紹介した「メープル・ニュース」の『モントリオール讃歌』についての記事は、カナダ政府観光局発行のTRAVEL NEWSからの転載だったのです。
私がこの情報を得て嬉しかったのは、日本の音楽関係者の間で囁かれた「ルネのドーピング疑惑」は間違いであったことが証明されたからです。そして、ボイコットによってルネが傷付いたのではないかということを一番心配していたのですが、それも無さそうです。私が『モントリオール讃歌』にこだわり続けてきたのは、これらのことがずっと心に引っかかっていたからです。
これは私の推測ですが、ボイコットやストライキの背景には、カナダの歴史や、当時盛んだったケベックの独立問題があって、イギリス系国民の間で盛り上がったことなのではないかと思います。ですから、混乱を避けるためにルネが開会式で歌うことは中止したけれど、カナダ政府やオリンピック組織委員会はルネの曲を公式に認めていたのだと思います。
変声とレコードの関係についても考えてみました。ルネの来日が無くなった後に発売されたレコードは、発売順に『去年の夏』、『みんなあなたに』、『モントリオール讃歌』の3曲です。そして、ルネの変声は『去年の夏』で確実に始まっていました。しかし、後から発売された2曲は変声前の声。でも、『モントリオール讃歌』は、オリンピックの開催中である1976年7月21日の発売日より1年以上も前にレコーディングが済んでおり、さらに、この3つの曲は、全てカナダでのレコーディングによるものですから、曲の季節感等の関係もあって、変声前と変声後の曲が入れ替わってしまったのでしょう。また、同時期にカナダで収録された”FERNANDO”というアルバムは、変声前と変声中から変声後の曲で構成されていて、少年から青年へ変わっていくルネのチャーミングな魅力が引き出されている私も大好きなアルバムです。そして、このアルバムの収録曲を、変声後アメリカのTV番組で堂々と歌い上げるルネの映像もあるのですから。
※Dailymotion映像”RENE SIMARD TREIZE ANS AU JAPON”
http://www.dailymotion.com/relevance/search/Rene+Simard/video/x1wng9_rene-simard-treize-ans-au-japon_music
ルネの来日のあった当初から、変声に向けて準備を進めているという記事をよく見かけました。ルネは自分の成長や変声後のことを以前から考え、変声に備えて新しいタイプの曲に挑戦したり、ヴォイス・トレーニングをして、変声を素直に受け入れていたのですね。
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
『モントリオール讃歌』とモントリオール・オリンピックに関する画像と映像の資料です。また、過去ログを含め、モントリオール・オリンピックについての情報協力をしてくださったしゃむねこさん、ありがとうございました。
カナダで発売された”Welcome to Montreal”と
”Bienvenue à Montréal”のジャケット
日本で発売された『モントリオール讃歌』のジャケット
カナダ政府が作成したオリンピック・ファンファーレとルネの”Welcome to Montreal”と”Bienvenue à Montréal”が収録されたシングル・レコードのジャケット
”musicographiesimard”で、”Welcome to Montreal”と『モントリオール讃歌』のB面『この旗の下で』をお聴きいただけます。上のジャケットを目印にお探しください。
http://www.bebo.com/Profile.jsp?MemberId=2591195085
”videosimard”のYouTube映像より
♪Bienvenue à Montréal... René Simard
http://www.youtube.com/watch?v=NVhhf5ogxeQ
ルネが歌う『モントリオール讃歌』の仏語版”Bienvenue à Montréal(ようこそ、モントリオールへ)”をBGMに、モントリオール・オリンピックの開会式映像が流れます。最後のルネ画像は、ルネがモントリオール市長やオリンピック準備委員たちの前で、同曲を歌っているところだそうです。背景にはモントリオール五輪のマークが見えます。
♪Oh! Canada!... Nathalie Simard
http://www.youtube.com/watch?v=PC7-YuQIyE4
今回のモントリオール・オリンピックとは関係のない映像ですが、妹ナタリーが歌う国歌『オー、カナダ』です。
♪”Montreal 1976”
The best moments of the opening and closing ceremony of the Olympiad in Montrel 1976
http://www.youtube.com/watch?v=F0Jofehe6Pc&mode=related&search=
モントリオール・オリンピックの開会式と閉会式のダイジェスト映像です。閉会式の聖火が消える場面では、ハミングによる『モントリオール讃歌』が流れています。何故か私は、この場面に見覚えがありません。時差の関係上リアルタイムで見られなかったことプラス、ルネの姿がTV画面に全く映し出されないことに落胆して、ニュースの閉会式映像を見なかったのかも知れません。
しゃむねこさんのニュースブログサイト”Passion ルネ・シマール Au Japon”で、カナダ政府が作成したオリンピック・ファンファーレとルネの『モントリオール讃歌』(英語版と仏語版)のシングル・レコードと、オリンピックのマスコットでビーバーの”Amik”のぬいぐるみを手にしたルネが、当時のモントリオール市長Jean Drapeauと一緒にオリンピック・スタジアムのモデルを前にしている写真と、モントリオール五輪のマークの入ったオリンピック・グッズをルネが紹介している写真がアップされています。
http://renesimard.blogspot.com/2007/09/blog-post_29.html
ルネの『モントリオール讃歌』については、過去に6回記事を書きました。過去ログ「『モントリオール讃歌』に日本語詞が存在した」を書き上げた時は、まだ画像をアップしていなかったので、日本のルネ・ファン・クラブ「メープル・メイツ」から最後に送られてきた会誌の裏表紙に掲載されていた、『モントリオール讃歌』の楽譜をここで紹介いたします。
なお、『モントリオール讃歌』の英語版”Welcome to Montreal”の歌詞と、山上路夫氏による日本語詞は過去ログでご覧ください。
※過去ログ カテゴリ『モントリオール讃歌』
http://green.ap.teacup.com/applet/rene_simard/msgcate12/archive
♪資料から推測される『モントリオール讃歌』の真実♪
ルネの『モントリオール讃歌』がボイコットされ、オリンピックの開会式で歌われなかったこと、大規模なストライキによりメインスタジアムの建設が大幅に遅れ、完成を待たずに開会式を迎えたことや、モントリオール市が抱えた巨額の負債等については過去ログで取り上げました。(それらについて詳しく知りたい方は過去ログをお読みください。)
しかし、カナダのファンの方でさえ、同曲のボイコットについて真実を知る人はいません。また、同曲がボイコットされたにもかかわらず、レコードがカナダでも日本でも発売されていたり、ファン・クラブの総集編に掲載された新聞記事のインタビューで、ルネが「オリンピック歌手に選ばれて光栄」と答えていたり、調べれば調べるほど同曲についての謎は深まるばかりです。
そして今回得た情報では、CBCのアーカイブサイトに、モントリオール・オリンピック準備委員会が、ルネの”Welcome to Montrel”をテーマ曲にするために115,000ドルを支払いましたが、この曲の評判が悪く、多くのラジオ局で放送を拒否されたため、この曲の宣伝にさらに多額の費用をかけたらしいことが書かれていました。
また、1977年12月に提出されたモントリオール・オリンピック公式報告書には、ルネがオリンピック開催の一年前に『モントリオール讃歌』を英語と仏語でレコーディングしていること、同曲がTVやラジオのニュースでオリンピックの紹介をする時に使われていたことが書かれていました。しかし、ボイコットされたルネの歌う同曲の代わりに作られた曲や、公募によって選ばれた歌手についての記述はありませんでした。
そして、過去ログで紹介した「メープル・ニュース」の『モントリオール讃歌』についての記事は、カナダ政府観光局発行のTRAVEL NEWSからの転載だったのです。
私がこの情報を得て嬉しかったのは、日本の音楽関係者の間で囁かれた「ルネのドーピング疑惑」は間違いであったことが証明されたからです。そして、ボイコットによってルネが傷付いたのではないかということを一番心配していたのですが、それも無さそうです。私が『モントリオール讃歌』にこだわり続けてきたのは、これらのことがずっと心に引っかかっていたからです。
これは私の推測ですが、ボイコットやストライキの背景には、カナダの歴史や、当時盛んだったケベックの独立問題があって、イギリス系国民の間で盛り上がったことなのではないかと思います。ですから、混乱を避けるためにルネが開会式で歌うことは中止したけれど、カナダ政府やオリンピック組織委員会はルネの曲を公式に認めていたのだと思います。
変声とレコードの関係についても考えてみました。ルネの来日が無くなった後に発売されたレコードは、発売順に『去年の夏』、『みんなあなたに』、『モントリオール讃歌』の3曲です。そして、ルネの変声は『去年の夏』で確実に始まっていました。しかし、後から発売された2曲は変声前の声。でも、『モントリオール讃歌』は、オリンピックの開催中である1976年7月21日の発売日より1年以上も前にレコーディングが済んでおり、さらに、この3つの曲は、全てカナダでのレコーディングによるものですから、曲の季節感等の関係もあって、変声前と変声後の曲が入れ替わってしまったのでしょう。また、同時期にカナダで収録された”FERNANDO”というアルバムは、変声前と変声中から変声後の曲で構成されていて、少年から青年へ変わっていくルネのチャーミングな魅力が引き出されている私も大好きなアルバムです。そして、このアルバムの収録曲を、変声後アメリカのTV番組で堂々と歌い上げるルネの映像もあるのですから。
※Dailymotion映像”RENE SIMARD TREIZE ANS AU JAPON”
http://www.dailymotion.com/relevance/search/Rene+Simard/video/x1wng9_rene-simard-treize-ans-au-japon_music
ルネの来日のあった当初から、変声に向けて準備を進めているという記事をよく見かけました。ルネは自分の成長や変声後のことを以前から考え、変声に備えて新しいタイプの曲に挑戦したり、ヴォイス・トレーニングをして、変声を素直に受け入れていたのですね。
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『モントリオール讃歌』とモントリオール・オリンピックに関する画像と映像の資料です。また、過去ログを含め、モントリオール・オリンピックについての情報協力をしてくださったしゃむねこさん、ありがとうございました。
カナダで発売された”Welcome to Montreal”と
”Bienvenue à Montréal”のジャケット
日本で発売された『モントリオール讃歌』のジャケット
カナダ政府が作成したオリンピック・ファンファーレとルネの”Welcome to Montreal”と”Bienvenue à Montréal”が収録されたシングル・レコードのジャケット
”musicographiesimard”で、”Welcome to Montreal”と『モントリオール讃歌』のB面『この旗の下で』をお聴きいただけます。上のジャケットを目印にお探しください。
http://www.bebo.com/Profile.jsp?MemberId=2591195085
”videosimard”のYouTube映像より
♪Bienvenue à Montréal... René Simard
http://www.youtube.com/watch?v=NVhhf5ogxeQ
ルネが歌う『モントリオール讃歌』の仏語版”Bienvenue à Montréal(ようこそ、モントリオールへ)”をBGMに、モントリオール・オリンピックの開会式映像が流れます。最後のルネ画像は、ルネがモントリオール市長やオリンピック準備委員たちの前で、同曲を歌っているところだそうです。背景にはモントリオール五輪のマークが見えます。
♪Oh! Canada!... Nathalie Simard
http://www.youtube.com/watch?v=PC7-YuQIyE4
今回のモントリオール・オリンピックとは関係のない映像ですが、妹ナタリーが歌う国歌『オー、カナダ』です。
♪”Montreal 1976”
The best moments of the opening and closing ceremony of the Olympiad in Montrel 1976
http://www.youtube.com/watch?v=F0Jofehe6Pc&mode=related&search=
モントリオール・オリンピックの開会式と閉会式のダイジェスト映像です。閉会式の聖火が消える場面では、ハミングによる『モントリオール讃歌』が流れています。何故か私は、この場面に見覚えがありません。時差の関係上リアルタイムで見られなかったことプラス、ルネの姿がTV画面に全く映し出されないことに落胆して、ニュースの閉会式映像を見なかったのかも知れません。
しゃむねこさんのニュースブログサイト”Passion ルネ・シマール Au Japon”で、カナダ政府が作成したオリンピック・ファンファーレとルネの『モントリオール讃歌』(英語版と仏語版)のシングル・レコードと、オリンピックのマスコットでビーバーの”Amik”のぬいぐるみを手にしたルネが、当時のモントリオール市長Jean Drapeauと一緒にオリンピック・スタジアムのモデルを前にしている写真と、モントリオール五輪のマークの入ったオリンピック・グッズをルネが紹介している写真がアップされています。
http://renesimard.blogspot.com/2007/09/blog-post_29.html