柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

親を送るって、当たり前だけど辛いですね

2012年10月07日 | 
いくつになっても、親を亡くすことは悲しいことです

先日、親友が母親を亡くしました

そんな気配は何もなかったそうです
『お腹が痛い、いつもと違う』そう言って病院へ行き
その2日後に亡くなったのです

見舞いに行ってから1週間で全てを終えて帰ってきたそうです
私の処に来たのは、その後でした

ちょっと聞いてもらいたいことがある・・・
尋ねてきたときには、またご主人とケンカしたかな?
と思って、迎えましたが
第一声が「母が死んでしまった・・・」でした

ここに来たら、聞いてもらえる
メールでなんかで言えなかった
自分の気持ちが受けきれない

今までも悲しい事がいっぱいあった親友です

必死で母親を送り出した親友を私は何度も何度も褒めました


「若くしても未亡人になって、母もずっと辛い人生だった
 それでも、いつも人の為に尽くすのが嬉しい人で
 いい加減に辞めればいのに、って聞くたびに思っていた」

その親友が母親の安置された部屋で見聞きしたのは
近所の人や友人たちが
慌てて駆けつけてくれて
母親の体を抱きながら、泣いてくれた姿だったそうです

自分があきれていた母は、こんなにも周りの人に慕われていたのだ、と
気が付いたのだそうです

その他にも多くの人達の愛を感じて帰ってきたと言います

これからしばらくの間
親友の涙を見ることでしょう

私は、ただ聞くことしかできません



そして先日、もう一人の方から、突然電話がありました
以前にお母様を送らせていただいた方からです

今、お父様が危篤です

前から柴田さんに助けてもらおうと思っていた、と言われました
もう私は葬儀社ではありませんが
それを承知で、電話をくれた人です
私でよければ、力を貸します

この方も今、心配な日々を過ごしていると思います

親はいずれ死ぬ、と解っていても
「理屈」と「心」は違います



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