たった一度の人生である。が、
魂は連綿である。
たった一度の人生において、「無知」にして変わることが無ければ、
何度生まれ変わってもそれまでである。むしろ、
久遠の時を、苦しみのみに明け暮れるものである。
無知とは、何に対して無知にあるか?それは、
この生存を司るもの、その仕組みに対してである。
つまり、宇宙のすべてを担う法則に対してである。
自然が法則である。
広大無辺なる宇宙の、
狭小にして散りばめられた個々の自由は、
統一にして唯一なもの。
そのために、一つを知れば十を知り得て、隈なく当てはまる。
難解として取り組むも、単純にして目の当たりである。
それは、生まれてからの時と、年老いてからの時との、
同じ時の流れにしての、全く違った流れを思うにある。
「思うにある」という自然にしての気づきは、
聴く耳を持ったものと、聞いただけのものというのの違いである。
それは、まったくにしての違いがあるのだけれど、
見る人によって違いなくも見える。
万人にして奇妙にあり希少にあるものである。