38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

さよなら、葉山。

2006年03月27日 | 農と暮らしの日記
いよいよ、引っ越し当日。
家族全員早めに起床して朝食。パン屋さんの料理パン各種と友人が餞別代わりに焼いてくれた天然酵母レーズンパン。僕は娘がこの日のために(?)選んでくれたコロッケパン(本当はカツサンドをと探してくれたが、なかったそうだ)。

妻と子ども2人は先に出発。
友達がお別れに海岸をドライブしてくれるとのことで、その後、横須賀線から東京に出、新幹線と特急を乗り継いで、夕方には西条に着く予定だ。

残った僕が荷物搬出の立ち会い。
予定通り9時ちょうどに業者さんが来てくれたが、下見・見積もり時に先方が想定した2t車が家の前の路地に入れないことが判明。急遽、小さい車が手配され、道路に停めたトラックとピストン輸送することになる。

この間にも来客多し。
主に子育てつながりの妻の友人や子どもたちで、日中はまだいると思ってお別れに来てくれたのだが、行き違いになってしまったのが心苦しい。手紙や贈り物を有り難く受け取り、四国への”草取り旅行”にお誘いしておく。

午後3時過ぎ、荷積み終了。
予定の2倍近くの時間がかかったが、無事に終わってひと安心。明日一日のあいだに愛媛までトラックが走ってくれる。掃除機と雑巾でひと通り塵を落とした小さな木造平屋に、傾きかけた春の陽が差し込み、爽やかな風が吹き抜ける。娘が1歳になる前に移り住んだこの家。息子も生まれ、みなそれぞれに育った7年間が、目の前の静かな空間にはもうない(けど、破れた壁紙と穴の空いたふすまは、ある)。

これから夜行バスで愛媛へ。
リュックを背負い、国道に出ると歩道に人波があふれる。御用邸への車列がちょうど通るとのこと。たくさんの親子連れにお別れの手を振った今日一日、最後は愛子さん一家3人の笑顔に手を振る。ようこそ、葉山へ。そして、さよなら、葉山。またいつか来ます。
コメント
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