さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

対戦が決まる前から、挑発はすでに全開

2021-08-18 09:46:48 | 井上尚弥



ジョンリエル・カシメロの挑発に、井上尚弥も反応し、それに対してまた反応があったようです。

なんか、単にリゴンドー戦勝利(確かに、結果だけ見れば殊勲の星ですが)のみならず、この挑発行為によって集まる注目が、カシメロを利するばかりという感じがします。


井上はまあ、いざ試合となれば、いきり立ってバランスを乱すということもないでしょうけど、そういうこととは別に、最新の「反応」がボブ・アラムに向けられているところを見ても、結局少しでも良い条件を、ということなんだろうなあと。
昨今はSNS上での数字が実績として換算される風潮でもありますし...実力評価で遙かに井上に劣る以上、なりふり構わず話題を振りまき、そういうところで「稼ぐ」算段でもあるのでしょう。

カシメロは昨年、対戦予定があった頃も、条件面でアラムに対して不満を抱いていたようですが、あの頃はチャンスがマネーだ、という感じでもあったのでしょう。
しかしその後、井上との試合がなくなり、PBCの試合に出る過程において、だいぶ「構え」が変わっているように見えます。



ボクシングにおける挑発合戦というのは、すんなり対戦する情勢であれば、または対戦が決まって発表された後ならば、聞かされる方もまあ、盛り上げやしな、と思って聞き流せば済む、というものです。
しかし今回のように、その辺に確たるものが見えない段階から、それもけっこう度を超した表現(中指立てたり)とかがあって、でもいざやろうという話になるのかならないのかがわからない、というのは、結局選手の闘志ではなく「目論見」が勝っているものであり、傍目には、どうにも気持ちの悪いものです。

それこそ、近日中に対戦決定、とでもなればまだしも、実際は今から水面下で交渉する、という段階でしょうし。
加えて、コロナの情勢、そしてノニト・ドネアの存在もあって、実際決まるにも、もう少し時間が必要になるでしょう。



先頃、ドネアがウーバーリを倒したインパクトは強烈で、あのときは井上の次はドネアしかない!という「気分」が広まっていたように思いますが、それに比べて試合自体のインパクトは遙かに落ちるものの、それを挑発アピールで見事に補っているカシメロ、というのが実際のところですから、私としてはいちいち構わず、ドネア戦やります、でいいと思うんですが、井上も反応しちゃいましたしね。
まあ、中指立てられて黙ってるわけにもいかんのでしょうけど。

でも、あそこまでやっといて、でもすんなりやる話になるか、というとそうでもないかもしれない、というところが、改めて気持ち悪いですし、そういうカシメロの態度と立ち位置は、非常に好ましくないものとして映ります。
ここ最近の言動に関しては、昨年見たいくつかのインタビュー記事なんかより、非常に悪い意味で極端になっていて、誰ぞに入れ知恵...というに収まらず、それこそ「ケツかかれとる」な、という気もしますが...。





コメント (3)
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