こちらの記事によると、WBAが全ての暫定王者からタイトル剥奪し、この制度を廃止する見込み、というニュースです。
記事中にある暫定王者の名前は、全然知らないものもあります。反面、最近WOWOWやDAZNで見た選手もいますが。
今後、これらの暫定王者は各階級において、最上位挑戦者として扱われ、一階級一王者が実現、ということです。
しかし、普通に考えて、今まで暫定であれ何であれ、タイトルマッチとなれば承認料取ったり、ベルト買わせたりしてきたんでしょうに、選手側にしてみたら「どう始末つけてくれんねん、ワレー」という話でしょうね。
今後、そういう揉め事が「王者」の数だけ勃発する、なんてことにもなりかねないと思うんですが。
まあ、我々ファンは何も悪いことはしていないんですから、高みの見物決めこんでれば良いんでしょうけども(笑)。
しかし、この話、言ってみれば今までが異常過ぎただけで、別に朗報でもなんでもありません。
ファンの側から見れば、4団体ある時点で、根本的には何も変わらない。そのうちのひとつが飛び抜けてイカレていたのが、何のつもりか知らんけど思い直した「らしい」というだけです。
これはまあ、少し前のウェルター級暫定戦で起こった疑惑判定と、その試合のオフィシャル任命を巡るトラブルから、米国ボクシングコミッション協会=ABCが圧力をかけた「せい」なのか「おかげ」なのか、ともかくそれ故、なのでしょう。
米国の各州にあるコミッションで構成された協会なんでしょうけど、こういう圧力かけてくれるんなら、4団体全部に対して、同様の抗議をしてもらえんものかな、と思ってしまいますね。
最新のWBO発足からもう30数年経ちますが、各階級でナンバーワンは誰か、と決めるのに「4団体統一」が必要であること自体が異常で、それこそ井上尚弥など、とうの昔に「世界バンタム級チャンピオン」と書けば済む選手なのに、形式上は対立王者がいたりする。
日本人だからどう、というのでなく「どういうこっちゃ」と言いたくもなろうというものです。
本当に、何だかんだ永いこと、それこそ「ボクシングの発展になど、何の興味も無い」ボクシング・マフィアどもの醜悪なツラ...姿を見せ続けられてきて、もういい加減うんざりしてますし、何とかならんものかなあ、と思いますね。