さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

日本のトップが世界のホープに挑む 井上岳志、ティム・チュー戦実現か

2021-09-18 11:58:59 | 海外ボクシング


日本のスーパーウェルター級ナンバーワン、と目される井上岳志が、世界的に注目されるホープ、ティム・チューと対戦へ、という記事。
まだ正式発表ではないですが、チュー自身がSNSで発信したとのことです。


同じOPBF圏内、ということもあるのでしょうが、このクラスで次期世界王者かと目される世界的ホープに、日本の王者クラスが対戦相手として選ばれるというのは、滅多にないことだ、と言えるでしょう。
それを可能にしたのは、やはり井上岳志が国内上位を総なめ(後に台頭した松永宏信を除く)にしたのみならず、米国遠征してWBO王者ハイメ・ムンギアに挑み、なおかつ倒されず奮戦した、という実績があればこそ、です。


一昔前なら淡々と、日本やOPBFの防衛戦を淡々と繰り返すだけで、その先、その上の試合のために特別な労力を費やさない、というパターンの、マネジメントと呼ぶに値しない「安穏」が横行していたものです。
いや、一昔前、とは言えませんか。ライト級の某有力長身選手の例などもありますしね。

しかし、先日横浜光の松永、坂井祥紀メキシコ遠征の件などを見てもわかるとおり、重いクラスの選手に、日本やアジアの枠を越えた活動の機会、つまりさらなる飛躍の機会を与えるために、興行権益を捨てた上に、多大な労を費やすジムも出てきています。
少し前ならチャーリー太田、荒川仁人、淵上誠らをチャーロ弟、フィゲロア、ゴロフキンと闘わせた八王子中屋ジムですが、前述の横浜光、そしてワールドスポーツなども、その流れに追随していると見えます。


もちろん、華々しい結果に恵まれているわけではないですが、一方、内容的には健闘と言えるものも多く、少なくとも「滅多なこと」にはならん、と概ね言える、ボクサー自身の奮戦があればこそ、の話です。
井上岳志には、ムンギア戦というひとつの「結果」がありますが、それ以降、少し模索の跡が見えた試合も含め4連勝、コロナによるブランクは残念ですが、再び「世界」が舞台、と言って良い試合で、持てる力を出し切ってほしい、と期待します。


ティム・チュー、直近の試合ではちょっと丁寧さが失せて、雑にも見えましたが、パワーはさらに増していて、もうミドル級の身体かも、という印象でもあり。
井上岳志も打ち合い辞さず、でファイター同士の激しい試合になることでしょうが、あの様子だと、まともにやりあって大丈夫かなあ、と思います。
ただ、「打ち合う」と言っても色々ありますし...良い「回り」を見つけて、攻略してほしいものですね。



試合の日時は11月17日、と出ています。水曜日です。日本と豪州、時差はないですが、これをライブで見る方法があるものかどうか。
さすがにWOWOWさんも難しかろう、という感じですね。後日放送は期待出来るにしても。

しかし、その昔、日本ライト級王者の大友巌が、豪州の世界ランカー、レスター・エリスと闘ったときは、試合映像を見られることなど、一切期待もしなかったものですが...そういう意味では、良い時代にはなりましたね。



コメント (4)
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