2012.5.16. Wed.
『イチ』でランチをした後、六本木の「国立新美術館」に出かける。
開館5周年で、豪華な特別展を開催していたのだ。
『大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年』
「16世紀=人間の世紀、17世紀=黄金の世紀、18世紀=革命の世紀、19世紀=進化する世紀、そして20世紀=アヴァンギャルドの世紀。各世紀を彩るのは、ティツィアーノ、ルーベンス、レンブラント、ブーシェ、レノルズ、モネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソら83作家の作品、全89点です。まさに400年にわたる西欧絵画の歴史をたどる豪華ラインナップです。」
紹介文通りの時代を追った展示で実に見やすく、久しぶりに西欧絵画を堪能させて頂いた。
ギリシャ神話や聖書のお話し、随分錆びついたり風化していた知識が少しリカバリーできた気がする。
たまたま先日テレビで放映していた、マティスの最高傑作の一つである《赤い部屋(赤のハーモニー)》。 緑の部屋を赤に塗りなおしたのだとか。 確かに色彩の魔術師だ。
一番心に残ったのは:
バルトロメオ・スケドーニ 《風景の中のクピド》 16c末~17c初頭
オラース・ヴェルネ 《死の天使》 1851
ピエール=ナルシス・ゲラン 《モルフェウスとイリス》 1811
アンリ・マティス 《赤い部屋(赤のハーモニー)》 1908
『セザンヌ―パリとプロヴァンス』
エクス・アン・プロヴァンスに行ったことのあるこぱんちゃんには少し物足りなかったようだが、ローブのアトリエの一部が再現されていて、記憶のパーツを繋ぐのに熱心だった。
『四季』の大作(ジャス・ド・ブッファンの広間にあったもので、現在はプティ・パレ蔵)が4枚とも揃って展示されていたのは圧巻だった。
春から始まり、一人の女性の経年による変化が読み取れ、なかなか興味深いものであった。
こぱんちゃんのお蔭で幸せな1日でした。