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気軽に我流でワインを楽しんでみようかと。

岡崎美術館巡り

2015-07-21 00:47:29 | Museum

2015.7.20. Mon.

 京都国立近代美術館 「北大路魯山人の美 和食の天才」  2015年6月19日(金)~ 8月16日(日) 午前9時30分 ~ 午後5時 月休(7/20開館)

     

「〈和食(WASHOKU)〉のユネスコ無形文化遺産登録を記念して、書や篆刻、料理、そして陶芸など多彩なジャンルで活躍し、美食の道をきわめた存在として広く親しまれている異才の芸術家、北大路魯山人(1883-1959)の展覧会を開催します。
 1883(明治16)年に京都に生まれ、書家、篆刻家として頭角を現した北大路魯山人(本名・房次郎)は、自らが厨房に立ち、古陶磁器に料理を盛り付け客にふるまう「美食倶楽部」を設立、このことが大きな転機となり料理の世界を探求していきます。その後共同で設立した会員制高級料亭「星岡茶寮」では、顧問兼料理長として、大胆かつ型破りな発想で独自のもてなしの世界を築くとともに、自らが理想とする器(うつわ)を求めて本格的な作陶活動を開始します。古陶磁に学びながらも、俎板皿や大鉢といった独自の遊び心を示す魯山人の器は、後世の料理人にも広く愛され、器と料理が繰り広げるその豊饒なダイアローグは美食を求める多くの人々を魅了してきました。
 今回の展覧会では、「器は料理の着物」として、和食の魅力を豊かに読み解き、その革新に挑んだ魯山人の仕事を通じて、日本の美意識、もてなしの精神、自然観を結晶させた器と料理の関係を紹介します。魯山人の陶芸・絵画・漆芸・書作品などを中心に、料理や献立に関する著述資料、そして京都の料亭の協力により現代の写真家が新しい視点でとらえた写真・映像を織り交ぜた構成で、美を味わう姿勢を貫いた魯山人の世界観を体感していただけることでしょう。」

陶芸家としての作品性は拙いが、料理を盛った状態を想像するのがとっても楽しい魯山人の器。 やはり写真ではなく、実物を観ないことには感じ取れない感性を求めて出かけてみる。

「食」を芸術と認識した氏の作品は、やはり刺激のあるものだった。

新しい展示法も興味深いものだった。 「食事をバーチャルに体験できるインスタレーション」という、パリ、ギメ東洋美術館でも好評を博した『銀座・久兵衛』鮨のカウンターが再現されており、展示室でヴァーチャルに魯山人の器で食事を楽しめる趣向。

   

「魯山人が星岡茶寮で目指したことは、しつらい、料理、器、もてなしの精神といった、料亭におけるすべての構成要素が一体となった総合的な「美」の世界でした。また、魯山人の築き上げた料理にまつわる習慣は、現代の私たちの和食文化の基礎ともなっています。魯山人が理想とした料理をめぐる美の世界が現代にどのように継承されているかを、現代の写真家の視点でとらえた料亭の写真・映像や、食事を疑似体験できるインスタレーションと共に紹介します。」

ついでに(失礼な言い方だが)、「平成27年度 第2回コレクション展」も、軽く観覧。 4階からの眺望が美しかった。

     

 京都市美術館 「マグリット展

      

「ルネ・マグリット(1898-1967)は、ベルギーの国民的画家であり、20世紀美術を代表する芸術家。シュルレアリスムの巨匠として知られていますが、その枠にはとどまらず、独自の芸術世界を作り上げました。マグリットの作品は、言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する要素が何の説明もなく取り払われており、一度見たら忘れられない魅力に満ちています。詩的で神秘的、静謐な中にも不穏でセンセーショナルな部分が潜む――イメージの魔術師が生み出す、不思議な“マグリット・ワールド”に、どうぞご期待ください。

日本におけるマグリットの展覧会は、1970年代以降何度か開かれてきましたが、本格的な回顧展は2002年以来、実に13年ぶりとなります(東京では13年ぶり、京都では44年ぶり)。

ベルギー王立美術館、マグリット財団の全面的な協力を得て、世界10か国以上から代表作約130点が集まる本展に、どうぞご期待ください。」

ベルギーに旅行した際、何度か出合った画家。 エッシャーのインプレッションが強烈で、あまり重きを置かずに観ていたが、こうしてスポット・ライトを当てて観賞すると、とっても興味深い。

時間に追われ、あまりゆっくり鑑賞できなかったのが残念だった。 出来れば再訪したいものだ。

 京都市美術館 「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」 6/16-9/27

     

 フェルメールは殆どの作品を観ることが出来たが、こちらは観た覚えはあるものの、あまり印象に残っておらず、この作品を観るために入場。

フェルメール・ブルーが鮮やかでないのが残念… それでインパクトが薄かったのだろうと思われる。

「ルーブル展」と銘打つには少し貧弱な構成だったが、ティツィアーノの作品は秀逸だった。

マグリットとの併催は面白い組み合わせだし、それに併せての構成なのだろうか? 確かにフランドルが多かったが…

閉場のアナウンスに急かされて、こちらも駆け足の観賞となってしまった。


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