7月16日（日）快晴
岡山は気候温暖で果物が美味と言うが、本当だろうか？農業年鑑で全国の各種果物の生産県トップ4を眺めると以下の通り。白桃（京都、岡山、福島、青森）、ブドウ（山梨、長野、山形、岡山）、 桜桃（山形、北海道、山梨、青森）、スイカ（熊本、千葉、山形、鳥取）、メロン（茨城、北海道、熊本、静岡）、イチゴ（栃木、福岡、静岡、熊本）…。岡山県では製造業と運輸・通信業の割合が大きく、農業産出額は全国第23位。岡山産の果物を色々食べたが、青森産より劣るように感じる。
7月15日（土）晴
小学生の僕は田舎祭りで、楽団や猛獣を率いる木下大サーカスを見るのが大好きだった。岡山市内の繁華街、表町界隈の千日前は最盛期には7軒の映画館が並び、行き交う人々の肩が触れ合うほどの賑わいだった。そして、ここが世界3大サーカスのひとつ「木下サーカス」誕生の地。初代団長の木下唯助は、もともと四国の巡回動物園を率いていたが、1902(明治35)年に中国・大連で「木下サーカス」を旗揚げ。1904(明治37)年ロシアから岡山へ帰還し、千日前で凱旋公演を行った。今も本拠地はここに置かれ、全国興行をしている。
7月14日（金）曇
各種出版物を見る限り、岡山県の進歩に寄与したのは次の5項目。白桃や高級ブドウの開発など農業の発展や、観光開発などは、それほど評価は高くはない。①1930 日本初の西洋美術館＝大原美術館が開館、②1953 水島臨海工業地帯の造成開始、③1962 第17回岡山国体、④1972 山陽新幹線の新大阪～岡山間が開通、⑤1988 新岡山空港の開港、瀬戸大橋の開通。③岡山国体は、戦後の復興がまだ進んでいなかった岡山駅西口に岡山県総合グランドをもたらした。④山陽新幹線と⑤新岡山空港と瀬戸大橋は、岡山市を中国地方の運輸・交通の要所として確固たる地位を与えた。
7月13日（木）晴
北を中国山地、南を四国山地に挟まれた瀬戸内海沿岸部に位置する典型的な瀬戸内海式気候。日照時間は年間約2,000時間と長く、年間降水量は1,100mm程度と雨・雪はは全国最低。冬季は1月平均気温が4.6℃と比較的寒くなるが、積雪はない。一方、夏季は瀬戸内海の影響で酷暑となり、猛暑日になることも多く熱帯夜日数も多い。岡山市には活断層がなく、震度6以上の地震は過去に観測されていない。蒜山火山群は、76万年前から火山活動を停止している。1934年の室戸台風以後、岡山市は台風の被害はほぼない。
7月12日（水）晴
岡山県の人口は70万人で、全国20位。大きな街は、人口70万人の岡山市と、50万人の倉敷市。岡山県は 全国平均に比べて石油、鉄鋼、化学、輸送用機械など水島地域立地企業関連産業の集積 が高いほか、それに関連する運輸業、廃棄物処理業、地場産業の繊維・衣服、ゴム、窯 業などの製造業と、協同組合、医療業などの集積が高くなっている。伝統的に教育に熱心で、芸術活動も盛んだ。岡田新一設計の県立美術館とオリエントはかつて岡山城のあった天神山の一角に並んで建つ。
7月11日（火）快晴
ポスト印象派の絵を見たいけど、ヨーロッパまで行くのは大変。日本で見ると少ない展示に大勢の観客で大混雑。ゴッホは37年間で閉じた不遇の生涯で、約2000点もの作品を残した孤独と狂気の画家。ハリウッドのデジタルアートスタジオ「MDK」が、世界各国のゴッホ作品を収蔵する美術館との権利クリアに5年の歳月をかけ、最先端のデジタル技術を駆使。ゴッホの初期作品から死の間際の作品まで約860点が一堂に会する絵画展。会場が狭いのが少し残念。実物を見るだけが芸術鑑賞ではないよね。
7月10日（月）曇後晴
僕の住む「杜の街」でハイビスカスが咲き出した。和名はブッソウゲ（仏桑花）。アオイ科フヨウ属の低木。極めて変異に富み、8000以上の園芸品種が知られているが、一般的には高さ2 - 5mに達する熱帯性低木。花は戸外では夏から秋に咲くが、温室では温度が高ければ通年開花する。小さいものでは直径5cm、大きいものでは20cmに及び、らっぱ状または杯状に開き、花柱は突出する。花が垂れるもの、横向きのもの、上向きのものなど変化に富む。花色は白、桃、紅、黄、橙黄色など様々。
7月9日（日）曇時々雨
今夜ワハハ本舗が岡山市民会館で公演。4月には旭川の川原で赤テントの公演を見たが、今年は懐かしのアングラ劇団の2連発。演出家の喰始（くいはじめ）と当時若手だった芸人の柴田理恵、久本雅美たちが1984年に意気投合して結成した。下ネタが非常に多く、放送禁止用語を連呼したりするので公演はテレビでは放映されない。公演に間に合うように青森から戻ったユミも、毒気を抜かれて驚いていた。次回は近所にある田舎芝居小屋「後楽座」に連れて行かないといけない。
7月8日（土）曇時々雨
ユミと僕は日本全国を旅して最終的に岡山に住むことを決めた。県民が「晴れの国」と自賛するほど天候が良い、地震や台風などの天災が少ない、交通が便利なことなどがその理由だ。今年も梅雨前線と線状降水帯により、九州、四国、中国地方の日本海側は深刻な被害が出ているが、岡山市は何とか無事に済んでいる。梅雨中にもかかわらず各地で熱中症患者が続発しているが、岡山市の患者発生数は少ない。僕の住む「杜の街」では週末にビアガーデンが行儀良く執り行われている。ゴッホ展も開催中。
7月7日（金）晴後雨
七夕の今日、僕の住む「杜の街」で初めてミンミンゼミの鳴き声を聞いた。今日は神奈川県平塚市の七夕祭りだが、天気の方は大丈夫だろうか？宮城県仙台市の七夕祭りは旧暦に従って、毎年8月8日に実施される。ユミは東北三大祭りの青森ネブタ祭りと秋田竿灯祭りを好むが、七夕祭りには興味がないので、平塚も仙台も永らく見物に行っていない。「杜の街」に住んで3か月が経過。いつも空に夜霧がかかって、テラスから太陽・月・地球以外の星を一度も見ていない。岡山は星の見えない街なのか？来週プラネタリウムに行ってみよう。
7月6日（木）晴
【空路】僕の住む杜の街から岡山空港へのリムジンバスは50分。岡山‐羽田も羽田‐青森も飛行時間は各1時間15分で、計2時間半のフライト。青森空港からバスでJR青森駅に行き、奥羽本線に乗車。JR川辺駅で五能線に乗り換えてJR陸奥柳田駅下車、徒歩5分でユミの家に着くまでの合計所要時間は10時間。【陸路】新幹線はJR東京駅で乗り継ぎだが、乗車時間が7時間。JR青森駅から奥羽本線に乗る。JR川辺駅で五能線に乗り換えてJR陸奥柳田駅下車。徒歩5分でユミの家に着くまでの合計所要時間は10時間。
7月5日（水）雨
昨日ユミが空路青森へ。岡山→羽田→青森のフライトは乗換の待ち時間も含むと、新幹線で岡山→東京→新青森の所要時間とあまり変わりはない。僕は見送りついでに岡山空港を見学した。岡山空港は岡山市中心部の北西15㎞に位置している。従来の児島湾に面する空港（岡南飛行場）が手狭になり、1988年に2,000mの滑走路を有する新空港が北西部の山林を切り開いて建設された。その後、滑走路は二度に渡って延長され、3,000mの滑走路を有する空港となった。ターミナルは建設から35年を経て、さすがに古さが目立つ。
7月4日（火）晴
昨夜の満月のテラスからの眺め。7月ごろに雄の鹿の角が生え変わることから、西洋では牡鹿月（バックムーン＝Buck Moon）と呼ばれる。鹿は姿の美しさや立派な角のイメージから、高貴な人、権力のある人の象徴でもあり、鹿の角は昔から力の象徴として、また福を呼ぶ縁起物として人々から拝められてきた。鹿の角は各国で強精強壮、筋力向上、消腫作用、頻尿改善、鎮痛作用、尿漏改善、血行改善、冷感改善、皮膚再生、止血作用、耳鳴改善、聴力改善、消炎作用など多くの薬効があると高価で取引されてきた。
7月3日（月）晴時々曇
モチノキ科の常緑高木で、日本では関東以西に生息する。枝や葉が黒みがかって艶があることからこの名が付いた。イチョウなどと同じく .木によってオスの木とメスの木に分かれている。5月から6月ごろ、淡紫色の小花を咲かせ、花が散るとメスの木には赤い実がつく。岡山では「アクラ」と呼ばれており、通りの名にもなっている。刈り込みにも耐えるので、庭木や街路樹に利用される。根が丈夫で、歩道の敷石を凸凹にしたり、ブロック塀を傾けたりする。
7月2日（日）曇
僕の住む「杜の街タワー」は2年前から植樹して、都心のオアシスを目指している。しかし植樹は高木でもせいぜい5mどまり。花は次々と咲くが、小鳥や蝶が飛び回る環境には程遠い。それでも2か月間の高温多湿の環境下で、木の葉も茂り、緑も勢いを増しつつある。ツツジ、サツキ、シャクナゲ、アジサイは既に散り、タイサンボクとネムが咲き始めた。岡山市の木はアクラ（クロコガネモチ）、市の花木はサルスベリ。サルスベリは間もなく花をつけ、秋にはアクラが赤い実をならせるだろう。
