7月15日(土)晴
小学生の僕は田舎祭りで、楽団や猛獣を率いる木下大サーカスを見るのが大好きだった。岡山市内の繁華街、表町界隈の千日前は最盛期には7軒の映画館が並び、行き交う人々の肩が触れ合うほどの賑わいだった。そして、ここが世界3大サーカスのひとつ「木下サーカス」誕生の地。初代団長の木下唯助は、もともと四国の巡回動物園を率いていたが、1902(明治35)年に中国・大連で「木下サーカス」を旗揚げ。1904(明治37)年ロシアから岡山へ帰還し、千日前で凱旋公演を行った。今も本拠地はここに置かれ、全国興行をしている。