2月28日(水)快晴
尾道は60年くらい前に一度来訪したことがあるが、記憶が定かではない。「坂の多い街」という印象だけが残っている。当時は「しまなみ海道」もなかったが、瀬戸内の島影が美しかったとの残像もない。林芙美子は少女時代にこの街で数年間暮らした。安宿に住み、行商でその日暮らしの悲惨な生活を送った。千光寺展望台に至る「文学のこみち」には、頼山陽、緒方洪庵、十返舎一九、志賀直哉、正岡子規金田一京助などの歌碑・句碑が建ち並んでいるが,情緒あふれる散歩道とは言い難い。来月には散歩道沿いに各種桜が咲くらしいが、今の時期は河津桜だけ。それでも平日にもかかわらず内外の観光客が多かった。僕は今日で79歳になった。
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