10月16日(金)快晴
医療機関では患者1人に1冊のカルテを作る。カルテには診断名や検査、治療の記録。これをもとに料金をまとめた診療報酬明細書を作る。カルテに書かれる病名を保険病名と言う。厚生省ではそれぞれの薬や検査ごとに適応症を決めている。査定を避けるための辻褄合わせ。「高脂血症、脂肪肝、慢性胃炎、自律神経失調症、不眠症、骨粗鬆症、外痔核」と薬の数だけ病名が並ぶのが日本のカルテ。まるで病名のカクテル。医学は科学、カルテは医師の診断・治療の根拠、情報共有の手段のはずが、患者本人にも他の医師にも理解不能なお役所文書。