4月29日(水)快晴
太平洋戦争の日本側の死者は230万人。その60%強の140万人が、戦死ではなく餓死だった。奥崎はニューギニア戦の数少ない生き残りの1人。戦争責任は明らかに大元帥たる昭和天皇にある。捕虜生活から復員した彼は、戦友の多くを地獄に追いやった天皇が今なお君臨していることに愕然とし、戦友ヤマザキのために天皇に復讐を誓う。戦慄の著書は1972年(昭和47年)出版。1987年製作の今村昌平企画、原一男監督「ゆきゆきて、神軍」は彼の孤独な戦いのドキュメンタリー。国内外の多くの映画賞を獲得した。