豪州落人日記 (桝田礼三ブログ) : Down Under Nomad

1945年生れ。下北に12年→東京に15年→京都に1年→下北に5年→十和田に25年→シドニーに5年→ケアンズに15年…

イスラムの「六信」と「五行」

2001-10-20 21:07:31 | Weblog
10月20日(土) 快晴 

  城塞都市

昔はヨーロッパでも中国でもそうだったんでしょうが、ドブロフニクの旧市街は城塞都市の面影をそのまま残しています。街は高い城壁に囲まれて徒歩2時間で1周できます。家の屋根は褐色の瓦で統一されています。道路は大理石でできています。ここには数万人が生活しています。実はここで、ヨーロッパ1美味との評判の牡蠣を、昨日数人の乗客が食べてきたそうです。レストランを何軒も訪ね歩きましたが、シーズン外れなのか牡蠣はやっていません。上から捜す方が確実かと城壁に昇ったのですが、結局幻の牡蠣に終わりました。

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      イスラムの「六信」と「五行」

信仰の対象は「六信」、つまり神、天使、聖典、預言者、来世、宿命である。

「神」:唯一絶対神のアラー

「天使」:人の右肩には善行を記す天使、左肩には悪行を記す天使がいる。従って左は不浄の手なのだ。

「聖典」:コーラン。モーゼの五書、ダビデの詩篇、イエスの福音書はコーランに次ぐ聖典。そしてマホメットの言葉の「伝承」は準聖典とされている。60万の伝承がある。

「預言者」:マホメットは最大にして最後の預言者。アダム、ノア、アブラハム、モーゼ、イエスの5人の預言者は神の啓示を曲解した。

「来世」:すべての人間はこの世での行為によって、善人と悪人に分類され、天国か地獄に送られる。天国は緑なす木々に覆われ、果実は実もたわわに実り、清らかな川が数多くあり、心地よい風が絶えない。絶対に酔わない美酒と、至上の食べ物と、何度交わろうと永遠の処女だという天女を与えられて至福の暮らしを送ることができる。

ちなみにマリアの処女懐胎を認めている。

「宿命」:神が全知全能である以上、この世のすべての現象は神の意思の現れである。

信者の義務は「五行」つまり、信仰の告白、礼拝、断食、喜捨、巡礼である。

「信仰の告白」:仏教の「南無阿弥陀仏」、キリスト教の「アーメン」と同じように、「アラーの他に神はなく、マホメットはアラーの使徒である」と唱える。

「礼拝(サラート、ナマズ)」:夜明け直前、正午過ぎ、午後、日没直後、就寝前の1日5回、メッカの方向に礼拝をする。礼拝の前には必ず身を清める。

「断食(ラマダーン)」:イスラム暦の9月、日の出から日没まで飲食禁止。日中のタバコ、性交も禁止だ。例外は病人、旅行者、戦場の兵士、妊婦、授乳中の女性。

「喜捨」:税金。

「巡礼」:アブラハムが建設したとされるメッカの神殿に、断食の2ヵ月後の犠牲祭の時に行く。

旧市街で買い物。単独行動。19:00 ドブロフニク出航。



読書「オーストラリア6000日」杉本良夫

映画「グラディエーター」

コメント
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