□ Hybrid / "I Choose Noise"
♪ I Choose Noise
♪ Choke
♪ Just For Today (feat.Kirsty Hawkshaw)
Release Date; 04/ 9/2006
Label; Distinctive Records
Cat.No.;DISNCD172
Format:1xCD
>> Tracklisting
>> http://www.distinctiverecords.com/default.asp?pid=discography&rid=DISN172 (試聴)
00 Everything Is Brand New (Hidden Track)
01 Secret Circles
02 Dogstar (feat. Perry Farrell)
03 I Choose Noise
04 Falling Down (feat. Judy Tzuke)
05 Last Man Standing
06 Hooligan Spirit
07 Choke (feat.John Graham)
08 Keep it In The Family
09 Until Tomorrow (feat. John Graham)
10 Dream Stalker
11 Just For Today (feat. Kirsty Hawkshaw)
Mike TrumanとChris HealingsによるHybridの3rdアルバム。
今回はメイン・パフォーマーにカルト的オルタナ・バンド"Porno for Pyros"のPerry FarellとPeter Distefanoを迎えた他、前作に引き続きベースにPeter Hookを召喚。そして、今やハリウッド大作映画の重厚で叙情的なスコアリングを一手に引き受ける『ハンス・ジマーの継承者』Harry Gregson Williamsが、サントラ演奏のキャリアを誇るNorthwest Sinfoniaを率いて、ダイナミックで超壮大なオーケストラ・アレンジを担当。
加えて、TiltやQuivver、Space Manoeuvres名義でプロレッシヴ・ハウスシーンをSF的な音で彩ってきた名匠John Grahamがサウンド・メイキングを全面的に支援。まるでサントラの為に制作されたSF映画のサントラ(笑)の様相を呈しています。
1st"Wide Angle"を遥かに凌ぐインダストリアルビートとオーケストレーションを駆使した、交響曲の作風に立ち戻り、一曲一曲がいちいちアクション映画のハイライトトラックみたいで、サイファイなアトモスフィアやサウンドエフェクトをこれでもかというほど織り交ぜてきます。好きな人には堪らないかも。一方で、"choke"のように2ndアルバム"Morning Sci-Fi"からの進化を感じさせるインダストリアル・チューンや、"Dogstar"のように、オルタナ・ライクなヴォーカル・トラックも一貫して健在です。
実はHybrid、前作"Morning Sci-Fi"以降、Harry Gregson Williamsとは、共にTony Scott監督の映画作品のスコア("Man on fire"、"Kingdom of Heaven")を手がけてきた経緯があり、今作の"Dream Stalker"では、トニー・スコットのスピーチがサンプリングされています。
前作に引き続きKirsty Hawkshawが天使のような声を響かせる"Just For Today"が呼び物。前半では哀愁と泣きのストリングスが疾走するビートと絡み合って絶頂を迎え、1stと2ndアルバムをも凌駕する怒濤のサンプリング・シークエンスへ。ブレイクでノイズのカオスを抜けると、一気にストリングスがメジャーコードへと転調し、駆け抜けるように旋律が高揚。そしてキラキラと砕け散ったKirsty Hawkshawの声の破片が舞っている。歌詞はありません。インストゥルメントという思い切った方法での起用でした.
Hidden Trackの"Everything Is Brand New"は、一曲目を再生してすぐにトラックを巻き戻して遡れば聴くことができます。オーケストラだけを用いて徐々に高揚感を煽る純スコア風の導入曲。
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