lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

Lightspeed.

2008-04-20 20:08:11 | Science
150億光年。

この果てしない宇宙は、どの地点からも等しい広さをとる。
それは宇宙を「存在たらしめる由縁」量子の形成する
「場の波及」状態に他ならないから。

単一の光子が宇宙の果てに辿り着くのは150億年後。
そこはもはや辺縁ではなく470億光年より彼方へ霞んでいる。
しかし何処まで行っても「光子それ自体」の体感する時間は0。
つまり光は此処に在り、同時に何処にでも存在する。

一部であり全体たる環。


光とは、電子や量子の運動から発生する
電磁波の一領域であり、「そのもの」である。
何かが存在するだけで波及する影響の波。
光速は存在間の物理的影響を結ぶ情報連結性の制限だが、
存在自身の時空は全ての点において完結したものだ。


それに等しく、
人の「想い」「記憶」は忘却されるのではなく「過る」のだ。
そして「自分と他者」の狭間には、
「過去と未来」ほどの隔たりがある。

彼、彼女の意識の存在を証せないように
外側に顕現される振る舞いが、
自分の心に落とす影を眺めるだけ。

誰かの心に、あるがまま触れることは叶わない。
犇めく星空に塵を掴むように。
風に流れる雲へ手を翳すように。
私たちはかつて一緒にあり、そして離れてしまった。
150億年たっても、もう近づけない。


変わることは強さであり弱さだった。
失くしたピースを探しても、
パズルはもはや欠けていない。


だから光よ
この声がもし届くなら
憶えていて
そこに辿り着いたら還りたい
あの環の中へ もう一度。




カオス理論の偉大なる提唱者、E.Lorenz氏の逝去に捧げる

http://web.mit.edu/newsoffice/2008/obit-lorenz-0416.html

誰かの運命を変えられるなら、それは変えられないのと同じ。

論理空間と同相にある宇宙では
何者かが成し得ることは 
宇宙のとりうる必然の形となる。
潤うべきかな
人には「人」であること以上のものが
託されている。

Rest in Peace.


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