lens, align.

Lang ist Die Zeit, es ereignet sich aber Das Wahre.

ENIGMA PLANET.

2008-03-28 18:39:54 | delerium
Enipla


>> http://www.myspace.com/enigmaplanet


EnigmaMusicaとEnigma-FanClubによるENIGMAのmyspaceサイトが開設されました。秀逸なオリジナルデザインや試聴ファイルの他、デスクトップ上で"A Posteriori"DVDのカレイドスコープが再現できて面白いです。


2006年秋にドイツの学生達によって大々的に行われた"A Posteriori"をコンセプトとした"ARG (Alternate Reality Game :代替現実ゲーム)のドキュメンタリーも公開されています。Helena Stavrosなる一人の女性の死を巡る謎解きゲームで、参加者は互いにインターネットや電話等で連絡を取り合いながら、現実空間の芸術作品や9人のミューズの神話にまつわるヒントやキーワードを解析して答えを導いていくというもの(2006年9月24日に終了)

(Main Blog)
>> http://www.philippretingshof.de/
(主催者側からKeywordとして呈示された写真)
>> http://www.flickr.com/photos/48241920@N00


>> Other News.

□ 2008 Delerium Euro Tour Dates.

The Tour Dates

08.05.08 UK London   Carling Academy Islington
09.05.08 Belgium Antwerk  Hof ter Lo
11.05.08 Hungary Budapest  A38 Ship
13.05.08 Czech Rep. Prag   Lucerna Music Bar
14.05.08 Germany Munich  Backstage
15.05.08 Germany Frankfurt  Batschkapp
16.05.08 Germany Berlin  Columbia Club
17.05.08 Greece Athens  Gagarin 205
18.05.08 Greece Thessaloniki  >Ydrogeios Club
22.05.08 Russia Moscow  Ikra

Tickets for the Antwerp show in Belgium are also available ( the the end of the week) at Bodybeats.de, Kartenhaus.de and FNAC.be.

The Live Band for Europe:

Vocals - Kristy Thirsk
Guitars - Sean Ashby
Bass/Keyboards - Mike Hiratzka
Ash Sood - Drums
Bill Leeb - Keyboards

North America Tour dates for June 08 to be announced...


Kristhy Thirskによると、最も親しい友人でもあるShelley Harlandにもオファーを行ったそうですが、残念ながら不参加とのこと。Kristyはツアー後に2枚目となるソロアルバムをリリース予定。

>> http://www.myspace.com/kristythirsk



Sirenes

□ Sirènes : The Beauty of Female Voices

Release Date; 20/05/2008

>> http://www.myspace.com/sirenestbotfv

>> tracklisting.

01. Blue Foundation - Bonfires
02. Harland - Fly
03. Echostream - One Last Cigarette
04. Viia - Star
05. Bridin Brennan - It’s Too Late
06. Sleepthief ft. Kirsty Hawkshaw - Skimming Stones
07. Kristy Thirsk - Out There
08. Sophie Barker - Secret
09. Carla Werner - Driftwood
10. Íse - 2Worlds
11. Tara McLean - Here and Now
12. Zoë Johnston - No Longer Mine
13. Sylvia Tosun - Runaway
14. Lisbeth Scott - Smokehouse
15. Aeone - Indira
16. Miriam Stockley - Fantasy (Sicut Cervus)


凄いコンピレーションがリリースされる運びです。
Enigma/Delerium系の最近の動向に注視している人には鼻血ものの豪華なヴォーカリスト達の、最新楽曲、あるいはリリースに先駆けたethereal-popを中心としたトラックを収録予定。蒼々たる顔ぶれですね。。Sleepthief feat.Kirsty Hawkshawの"Skimming Stones"はメディア媒体では初リリースとなります。

>> http://www.myspace.com/sleepthief

また、Paul Oakenfoldの"Southern Sun"のヴォーカルと言えばピンと来る方も多いであろうCarla Wernerも曲を提供していますが、彼女もSleepthiefの新作に参加予定とのことで非常に期待が高まります。ファンのニーズを分かってますね。(他にはJoanna Stevens、Zoe Johnston、Kristy Thirskといった、その筋ではお馴染みの方々も参加)



□ Conjure Oneは来月にも新たな動向が?

>> http://www.conjureone.com/

Juno Awardsの"Producer of the Year"にノミネートされたものの、昨年から取り組んでいるニューアルバムについては長い間沈黙してファンの気を揉ませているRhys Fulber(当初、2007年末には製作を終わらせたいと語っていました。)。つい先日フォーラムにスタジオセットの写真が公開されましたが、4月には何かを報告する運びとなるそうです。



□ Hammock / "Maybe They Will Sing for Us Tomorrow"

>> http://www.hammockmusic.com/

今、私が最も敬愛するシューゲイザー/アンビエント・ユニット、
Hammockのニューアルバムが近日リリース予定。
アルバムデザインの詰めに入ってるようです。



□ Upcoming Reviews @lens,align.

>> Mike Oldfield / "Music of the Spheres" (Co-producer: Karl Jenkins)
>> Karl Jenkins / "Stabat Mater"
>> Nacho Sotomayor / "La Roca 6"



Autechre / "Quaristice"

2008-03-28 06:20:00 | music6
Quaristice


□ Autechre / "Quaristice"

Simmm
Tankakern
Outh9X

Release Date; 12/03/2008
Label; Warp
Cat.No.; warp333
Format: 1xCD

>> http://www.autechre.ws/
>> http://www.myspace.com/myslb


>> t   Rac  k l i S t   i    Ng.

01. Altibzz
02. The Plc
03. IO
04. Plyphon
05. Perlence
06. SonDEremawe
07. Simmm
08. Paralel Suns
09. Steels
10. Tankakern
11. Rale
12. Fol3
13. fwzE
14. 90101-5I-I
15. bnc Castl
16. Theswere
17. WNSN
18. chenc9
19. Notwo
20. Outh9X



弛緩と断続のリフレックス。
9th Albumに至ってAutechreの生成する『音楽』は、非形而のシステムに噛まされた20片に渡る「軋みと揺らぎ」のアナモルフォーシスである。

"Quaristice"の特徴とも言うべきものはクラスタのアラインメント、とりわけその軌道運動の断続性についてであり、あらゆる楽曲において一連の旋律は微小時間コヒーレンスを維持し、俯瞰すればfixed patternを描くが、その連続性は、楽曲に照らして明らかに不相応でカオスなランダム・シークエンスのスライドによって断ち切られている。


Autechreの作品群の中で鋭角的にカオスを極めた映像作品"Gantz_Graf"の再解釈ともとれる"Fol3"や、アンビエント・シーケンスの挿入が巧みな"simmm"、メタリックなドラムパターンが高揚感を煽る"Tankakern"、聴いてるだけで不整脈を誘発しそうな"90101-5I-I"など、楽曲毎のパターンが安定して聴き取れる。

Aphex TwinのAmbient Worksを想起させるイントロから、Monolake調の風洞音でフェードアウトする"Outh9X"は思わず頬が緩んでしまう。普通に奏でればカッコイイフレーズを、あえてペラペラにして盤上にパンチングしていくようなユーモアにセンスを感じる。


ポスト・オウテカと評されたRichard Devineが、ある意味愚直なまでに「電子音楽」の先鋭性を追求し、ソフト開発に腐心したのに対し、そうした姿勢を嘲笑うかの如く(数理演算ソフトを用いてるとは言え)、とぼけた旋律やブラックミュージックの残骸を散りばめるAutechreの求心力は、常に注目される作曲アルゴリズムとソフトウェアのアップデートとは、本質的に別の次元からやってくるものなのかもしれない。

近年The Hafler Trioとのコラボレーションも実現させ、IDMシーンのフロントラインにおいても大きな影響力を再認識させたAutechre。"Quaristice"の序盤5曲では、昨今の新進エレクトロニカ・レーベルのアーティスト陣に目配せ、あるいはお手本を提示するような音色が聴かれるが、同時にAutechreの祖型ともいえる黒人音楽へのオマージュも匂わせる点に、このジャンルのオリジネイターとしての自負が感じ取れる。


未だ一般化され得ぬ音楽の感覚と可能性を開拓する立場にありながら、Autechreが理論家たりえないのも上述の点に由来する。例えば"Quaristice"の楽曲が全てバッハのリミックスだったとしても「さもありなん」だが、これがGioseffo Zarlino(ルネサンスの作曲家・音楽理論家、バロック音楽の数理的な基礎を草創した最初の人物とされる)のモテットのリミックスだと聞いて誰が納得できるだろうか。新たな様式ではあっても、そのフレームを定めようとはしていない。循環論法的だが、彼らは"Autechreが奏でるもの"としての楽曲の聴こえ方、『落としどころ』を聴覚的に依存して判断しているのであり、そのセンスこそがAutechreたる由縁なのである。



Aeltd

5000枚の限定リリースだった"Quaristice"の仕様は、ボーナスCD付きの金属製ジャケット。ランダムにスペースを空けてタイピングされた文字列が、アルバムの楽曲のメタファーとなっている。