ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

カベルネの父のつぶやき

2010年02月23日 | ワインの話

Photo 親というものは、子供の自立を一番に願うものだろう。
いつのまにか、子供は自分一人で自立して大きくなったような顔をしはじめる。
それはそれとして、親としては喜んでやらなくてはならないだろう。
逞しく育った証拠だと考えなくてはならない。
すると、親は自分の足下を見直すようになる。
自分はところでどんなふうに自立しているのだろうかと。
これは、カベルネ・フランというブドウのつぶやきである。
カベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブランは恋をして、カベルネ・ソーヴィニヨンという子供を授かることとなる。
カベルネ・ソーヴィニヨンは立派に自立し、カベルネと云えばカベルネ・ソーヴィニヨンを指すようにさえなる。
その逞しい味わいのボリューム感は赤ワインの世界を制覇することとなる。
さて、カベルネ・ソーヴィニヨンの父と呼ばれるカベルネ・フランは、その存在さえも影が薄くなっているが、今もフランス・ロワール河流域では、その存在感を発揮している。
クアトロに登場したACブルグイユはそのカベルネ・フランの個性を存分に表している。
カベルネ・ソーヴィニヨンの父ではなく、カベルネ・フランここにありと思わせる個性を見せている。
ほどよい渋みは控えめな印象を与えるが、豊かな切れの良い酸は、料理を引き立てる絶妙なバランス感覚を持っている。
愛着を込めて試飲するクアトロの父であった。

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イエス、イエス、イエス

2010年02月22日 | 食材の話

Photo 朝晩の冷え込みも和らぎ、少しづつ春が近づいている実感がある。
そんな春の訪れに気を許していると、今の時期にこそ美味しい貝類の食べ時を逃がしてしまうというものだ。
クアトロの父も貝類好きだが、特にタイラギことタイラ貝などは今の季節にしか出回らないものだから、見逃してはならないと思っている。
この時期に気の利いた鮨屋へでも出かけると、きれいに掃除をしたタイラギの殻を皿にしてタイラギの貝柱の刺身を出してくれる。
ホタテの貝柱を大きくしたようなもので、スーパーなどでむき身にして売られていると大きなホタテだと思って買う人も多いようだ。
食感はホタテよりもシャキシャキっとしていて繊維質なところがある。
旨味はホタテのもっちりしたのとは違う繊細な味わいがあるように思う。
このタイラギの貝柱を横に包丁を入れて、三枚ぐらいに切り、お餅のように焼いて醤油を少し付け一味を振りかけ焼き海苔で食べる“タイラギの磯辺焼き”などもクアトロの父の大好物だ。
冬の海でこのタイラギ漁はたいへんな苦労があるようだ。
タイラギ漁で人食い鮫にやられた人もいる。
クアトロに入荷したタイラギ、売れ残ったらクアトロの父が食べなくては漁師さんに申し訳ないな。
そうそう、日本酒も用意しなくてはいけない。
カー娘のように「イエス、イエス、イエス」と心の中で叫ぶクアトロの父だ。
すっかり、売る気のないクアトロの父である。

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初カツオスピード入荷!

2010年02月21日 | 魚の話

Photo ちょっと春めいてきたかと思ったら、もう房総には初カツオがあがった。
早ければ良いというものでもないが、春の訪れを感じるものだ。
南の海で生まれたカツオは、ボブスレーなみの早さで北上しオホーツクで一人前になって帰ってくる。
房総あたりを北上していく初カツオはまだ若いカツオで、脂の乗りは当然少ないが、締まった赤身の肉質はさっぱりとしていて実に美味しい。
初カツオは通好みの味わいだろう。
江戸っ子が競って食べるのも頷けるものだ。
豊四季っ子も競ってクアトロの初カツオを食べるのも頷けるものだ。
勝浦産初カツオのカルパッチョ1300円で発売中だ。
さらに、房総の純米酒・飛鶴も待っている。
ありえないイタリアンだ。

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K点超えの毛ガニ

2010年02月20日 | パスタの話

Photo 今日は釧路産の毛ガニが入荷。
オホーツク産と比べるとやや小さめだ。
しかし手に取った時の重量感がしっかりしている。
身がしっかりと詰まっている証拠だ。
注文をいただいてから、毛ガニを茹で始める。
茹でたての毛ガニを一杯丸ごと使ったパスタを作る。
茹であがった毛ガニを解体すると、そこには期待を裏切らずしっかりと身が詰まっている。
そして何よりもカニ味噌が多い。
そのカニ味噌は濃い茶色をしている。
オホーツク産は緑色がかった茶色だ。
釧路や厚岸の純国内産の毛ガニはこのカニ味噌の味が違う。
カニ味噌の味わいが特別に濃厚なのだ。
カニの身を黙々とほぐす。
ほぐしたカニの身とカニ味噌をスパゲッティに和えて食す。
その贅沢な味わいはまさにK点超えである。

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フリースタイルのクアトロ

2010年02月19日 | チーズの話

Photo クアトロは連休をもらって今日からフリースタイルで営業再開。
魚は、青森のメバル、静岡のヒラスズキ、岸和田の真イワシ、長崎のメダイ、愛知の平貝などが入荷している。
チーズもゴーダ・ミレニアム(ハード)、ルシーフロ(ブルー)、ロックフォール(ブルー)、ペライユ(ブルビ)、パヴェ・ダフィノア(フレッシュ)、サントモール(シェーブル)といった充実ぶりだ。
ワインはソーヴィニヨン・ブランを国別に用意されている。フランス・ロワーヌ二種、オーストラリア、ニュージーランド、チリといった具合だ。
お酒はワインに限らず、房総の銘酒“飛鶴”も用意された。
とてもイタリアンとは思えないフリースタイルでの演技を披露するクアトロである。

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