エコ・マグロ

霞ヶ関のとある一室
「エコポイントの導入で自動車・家電業界からの見返りはどのくらい見込めるのかね」
「は、大臣しかじかかくかくは見込めるかと」
「うむ、選挙資金にはまだ足りぬな」
「噂ではござりますが、敵は鳩料理普及キャンペーンを画策しているようでございます」
「うむ、飲食業などの献金は当てに出来ないから放っておくがよかろう」
「しかし、万が一鳩のグリルと赤ワインがヘルシーで美味しいなどとブームになることも考えられますので、ここで手を打っておくのも一考かと存じますが」
「それで、おぬしの考えを聞こうか」
「マグロにエコマークを付けまして、エコポイント還元商品にしてみてはいかがでしょうか」
「ほう、何でマグロなのだ」
「無駄の無い流線型の容姿、余すところ無く美味しく老若何女が好むものでもあります」
「しかし、マグロは小魚を沢山食べるから地球優しいと云えるか」
「マグロ１０本で１本タダとかどうでしょう、実は私がマグロ好きで」
密談は続くのであった。
クアトロでは、この情報をいち早くキャッチしてメジマグロを一本仕入れたのだった。鳩より旨いマグロを食べようキャンペーン実施中です。