地球温暖化の影響は生態系を壊していくという。ドキュメント映画「不都合な真実」の訴えには考えさせられるのだが、どうしても人ごとに思えるのも不都合な真実である。
ロシアと中国の国境を流れるアムール川の流水がオホーツク海に入り流氷を作り流氷と共に植物プランクトンがオホーツク海にもたらされる。植物プランクトンを餌に動物プランクトンが増える。動物プランクトンを餌に小魚が増える。そのようにしてオホーツク海には豊富な海の幸がもたらされるという。
近年、地球温暖化の影響からかオホーツク海の流氷が激減しているという。すでにオホーツク海の生態系には影響が出ているという。オホーツク海の鮭や蟹が減ると日本人には温暖化の恐怖が身近になりそうである。
美味しい鮭や蟹がこれからどうなってしまうのかと心配するクアトロの父はため息をつく。ため息はCO2かなと心配して、またため息をついてしまった。
連休明けの今朝、魚市場にはオホーツク海からのトキシラズと毛ガニが並んでいた。トキシラズは5月から7月に獲れる若くて元気な鮭である。とても貴重な鮭である。毛ガニも6月から脱皮に入る前の毛ガニで一番美味しい時期のものである。これはクアトロとしては買わざるを得なかった。
この季節ならではのオホーツク海の貴重な恵みではあるが、連休明けで来店客が少ないのにはたして売れるのかなと、クアトロの父はまたため息をつくのであった。