昨日に引き続き、当麻北墓に建つ石塔を二基。
古道在所道脇に建つ地蔵堂の裏、墓地参道脇に最近整備された基壇の上に・・・・・
中将姫の墓と書かれた石碑が建ち、三重層塔と十三重石塔が並び建っている。
もとより造立年代と中将姫との時代が全く合わないので後の世に墓塔とされたものだろうが???
高さ285cm、四面共に粗面の一石切石基礎に建ち初層軸部に縁取りの中、舟形を彫り沈め中に像高25cmの蓮華座に座す、顕教四仏を半肉彫りで刻み出す。
これは正面、西面の阿弥陀如来坐像・・・
南面の釈迦如来坐像・・・・
屋根石は分厚く重量感があり、両端で反り、鎌倉末期の造立だと考えられて居る。
一方向かって左側に建つ三層石塔は相輪を欠失し、新しい五輪塔の風・空輪を載せている。
初層軸部に大きく深い金剛界四仏の種子を薬研彫りにする・・・・凝灰岩製の高さ156cm、無骨で野趣豊かな平安時代後期の造立とされて居る。
古道脇に建つ自地蔵堂には木造の彩色が残るこんな半跏座地蔵菩薩像
撮影2012.10.10