長岡京市奥海印寺の寂照院と言う寺に残された中型の箱石仏。
あの長岡天満宮前の信号より車で約5分、奥海印寺通りを西山方向に1.5km、奥海印寺の走田神社を背に負う様に近代的建築物の海印寺寂照院が建って居る。
新興住宅街に囲まれた山門を入ると真新しい寺墓があり、その入口と思しき辺りに簡素な堂を設け、石仏が安置されて居る。
石仏は所謂面取りをした枠を残して彫り沈め、中に地蔵立像を刻む石龕仏。
真新しく造られた基台に乗る高さ75cm、しかし笠石も全く違う石質で本来のものでは無さそう??。
像高55cm、蓮華座に立つ定形地蔵立像ですが、龕内奥壁には三茎蓮を活けた花瓶を良足元に配し珍しい。
その様式から南北朝期の造立と考えられて居ますが、大和地域で多く見られるこうした石龕仏も京都地域では珍しい。
撮影2012.10.7