愛しきものたち

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葛城市 当麻北墓の五輪塔 

2015年02月26日 | 石塔:石造物

当麻北墓に誰が見ようが古式の五輪塔が建っている。

当麻北墓は當麻寺の山門を右折、古い在所道を道成に10分も歩くと、旧「造り酒屋」の茅葺き民家が有り・・・・

その裏手に当たる処にこの地域の広大な惣墓があり、一画に見慣れぬ棗型の水輪を持つ五輪塔が、異彩を放って建って居る。

高さ2.4m、四門梵字は位置が移動しているものの雄渾な薬研彫りで刻まれ・・・

地輪は低く安定感が有り、火輪の軒は無骨に厚く、軒ぞりは緩やかで、水輪は大きく棗型。

見慣れた五輪塔とは一線を画し、どちらかと言うと宝塔に近い感が有る。

古式な造形から平安時代後期の造立と考えられ、大和最古の五輪塔だとされて居る。

撮影2012.10.10