桃尾(もものお)の滝の前には、竜福寺への急な坂道の参道があって、暫く登ると小さな谷川の岩にも南北朝時代の不動明王が刻まれている。
方形に切り出されたような岩壁に長方形の彫窪みを造り、像高約60cmばかりの不動明王立像を半肉彫りしている
この不動明王はいつ撮影しても光量不足でろくな写真に成らずホトホトあきらめムード・・・
そんな不動明王の前には小石仏や板碑が立っている。
泥や地衣類などもこびりつき非常に良くない状態、一度タワシでも持って大掃除したいくらい。
目鼻立ちも定かではないが踏ん張った足元や体躯には気迫が感じられる。
しかし此の地の不動明王は妙に方形の枠内に入っているものが目立って多いのは何故だろう???
此処より少し登った左手斜面にも小さな地蔵磨崖石仏と板碑や小石仏・・
斜面に露出した小さな丸オニギリ状の岩石正面に舟形光背を彫り地蔵菩薩立像を刻みだしている。
しかしこの地蔵さんもあまりに気の毒、ほとんど振り返る人さえ無く、斜面を泥水が流れるのか全身泥まみれ・・・。
ちゃんと泥を落として顔を洗えばもっと見栄えもするだろうに・・・・
少し上がった岩にはこんな梵字仏。
竜福寺跡にも不動磨崖が有るようですが確認してません。
キツイ登りも帰りは楽々、しかし此の山道はハイキングの人に良く出逢います。
撮影 2006. 4.08/2009.11.14/2011.5.14