愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

和歌山県有田川町 沼の棚田

2011年05月29日 | 棚田景観

深い深い谷間に落ち込んでいくような・・・、そんな気がする棚田です。

紀美野町、中心地近くより県道180号線で道成りにひたすら南下、途中札立峠で有田川町となるが此処まで凡そ山道を20分、更に等高線沿いの県道を進むこと約20分ほど、正面の杉木立の間から棚田が斜面一面に広がっているのが見え隠れする。

此処は有田川町沼の棚田、有り田川上流域から更に山深い山間僻地、此処へ来るだけでも大変なのによくもまあ斜面一面を棚田に変えたものだ・・・・

スケールは大きいが、此処もご多分に漏れずと言うか?上部の棚田では耕作放棄や休耕田も多く、美しい景観は少なくなってしまっている。

それでも深く谷下へ落ち込む棚田は見事な景観を見せてくれる。

この急傾斜地での農業は年老いた老人には過酷極まりないだろう・・・、ましてや農作業材料を運んでの行き帰りは困難を極めるに違いなく、耕作放棄もやむ得ない選択なのだろう・・。

もうこの棚田も何年先まで見れるだろうか??

撮影2009.6.13


和歌山県紀美野町 三尾川の棚田

2011年05月29日 | 棚田景観

 和歌山県紀美野町、旧美里町は高野竜神山系の西懐、人里遥か離れた山また山の連なる谷間の狭隘な地に小さな集落がいくつも点在する地域です。

紀ノ川流域のかつらぎ町から高野山の西側の山中を通って太平洋側に抜ける途上にこの三尾川地区はある。

 

国道370号線手拝峠で名も無い三尾川地区への進入路を入って行くと、貴志川上流域の谷から連なる緩やかな斜面にこの棚田が開けている。

 道路沿いの最上段より下段まで20段にも満たず、3列が斜面を下るだけのミニ棚田ながら、等高線に沿って孤を描く棚田は深い山影を写しこんで美しい。

 暫く道なりに進んだ谷沿いにも別の小さな棚田が・・・・・。

 

谷川の向こう岸、斜面の高台にも僅か数戸の民家が軒を並べている。 

 横長にカーブを描く棚田がやっぱり、えも言われぬ景観を醸しだしていて美しい。

撮影2009.6.13