楽譜には、音符の他にdolce(ドルチェ)とか、cantabile(カンタービレ)などの楽語が記されています。音符の中から作曲家が何をどう言いたかったのかを読み取って行かなければならない中、具体的な演奏指示が書いてある楽語は、演奏するにあたってとても助けになります。
我が教室でも、楽語を覚えてもらおうと教室のテーブルに、1週間ごとに変えて、大きな楽語カードを作って置いています。楽語が表、その意味を裏に書いています。ちゃんと見てひっくり返して、1つずつ覚えてもらうように声掛けしています。中には、ちゃんとノートに毎週1つずつ書いて帰ってくれる生徒もいます。
しか~し!みんな、楽語見て弾いているかな?毎週毎週テーブルに出し続けていましたが、そろそろ確認作業をしないと楽語が素通りして意味を忘れている生徒も・・・
確かに、こちらからの一方通行では、なかなか覚えられないですよね。他にも覚えなきゃいけないこと、山ほどありますものね。学校に通う生徒さんはお勉強でも英語の単語、社会の歴史、数学の公式・・・。
でも、ピアノ弾くなら楽語も覚えてもらわなくてはいけないので、こちらで工夫しましょう。教室内で覚えてもらえばいいのですよね。そこで「楽語月間」を設けることにします。
作曲家が思いを伝えるために、何とかそういうふうに演奏して欲しいと願いを込めて楽語を書き添えています。その願いに答えるためにも、楽語は疎かにできないのです。
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