Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

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議論出来ない情報社会問題

2009-11-30 | 歴史・時事
基本的に人の懐具合や金の絡む政治的な動きには興味がないのだが、久しぶりに政治の話題を取り上げる。まずなによりも選挙を控えているラインラントプファルツ州のニュルブルクリンクのい大スキャンダルである。今年になってから同じF1などで有名なホッケンハイムのリングの存続問題が出ていて、応急処置的にもバーテンヴュルテンベルクの援助で運営は継続された。同様にモータースポーツの低迷によるのかどうかは判らないが、歴史的なコースであるニュルブルクに纏わる三億ユーロに上るプロジェクトが水泡化したことから政治的に重要な話題となった。

クルト・ベック首相ら社会主義者達が考えた案は、モータースポーツの衰退に関わらず直進走行性に問題のあったポルシェの911開発をも支えた歴史的な土地とそのコース自体を文化財ならず余暇施設として開発してそうしたテーマパークに集まる観光客を誘致しようとするものであったようだ。これだけ聞けば、本来あるべき地方自治と地方行政から離れて、民営化という一見合理的な経済運営の一貫として行なわれる国民経済から逸脱した経済主義が浮き彫りとなる。

実際、この計画にはスイスの投資家が斡旋する合衆国からの大量の資金誘導があり、その仲介人として現在は趣味のポーカー師であるボリス・ベッカーが暗躍している様である。そして、ベッカー氏を利用した広告活動などがプロジェクトとして組み入れられようとしていたことから所属しているであろう企業体や投資家グループがそこに暗躍していたことは明らかである。

そして今回計画が座礁に乗り上げて、その背後に詐欺グループが存在していたとして破棄されたことで州政府の面々に背任の容疑が掛けられるような自体になった反面、極秘資料を入手しようとした野党キリスト教民主同盟側にも事件の飛び火が散る事となった。社会主義者に対する国民の信頼の失墜は脱構造化の「構造的」なものだが、同じ国民政党たる保守党への支持の凋落もなかなか止まりそうにない。

九月のアフガニスタン誤射事件の余波である辞任劇においても、現防衛大臣のツグッテンベルク氏などが誤射自体を「止むを得ない」軍事行動とすらしていたのだが、実際には明らかにテロリストでもタリバンでもない民間人が照準の中に映っていた事を前防衛大臣は報告を受けていたのにも拘らずそれを公表しなかったことが分かった。そしてその報告を一晩もおかずに右から左へと危機管理の頭にいるメルケル首相にも相談することなく公表したのが現大臣である。そして、首相の後押しで引き続き保険大臣の椅子を温めるユング前防衛省を一旦否定はしたものの解任へと追い遣った。僅か三週間での大臣辞任は現政権を揺さぶる。

今回のスキャンダルは、総理大臣候補である現防衛大臣の態度も通常を逸脱しているが、メルケル首相が政権に居座り鎮座するその調整力だけでは裁けない政治がそこにあり、まさに専門家が語るように死者が出る軍事行動自体こそが戦争であり、聖戦どころか清潔な軍事行動というものは机上の空論でしかない事を明らかにした。ドイツ軍の放った爆弾は民間人を含む虐殺行為でしかなく、他国に派兵して民間援助をするなどという行為自体がありえないことを政治は明確にしなければいけないことが判明した。ソヴィエトがアフガニスタンから撤退したように、合衆国を中心とするナトー軍はこれ以上そこに留まる政治的な正統性は消え失せた。

社会主義者は、現実主義の掛け声の元に行われたシュレーダー一派の軍事力を持った紛争解決策を否定して嘗ての革新の姿勢を改めて築こうとしているようだが、今更そのような思想は通じない。問題を広く開かれた議論とすることも出来ずにセクト間の闘争としか出来ないような社会主義者が国民政党でありえる訳がない。



参照:
Bundeswehr Luftangriff auf Tanklaster bei Kundus 2009 (YOUTUBE)
Die Herrschaft des Inspekteurs、Von Eckart Lohse, Berlin FAZ vom 29.11.2009
Billen verlässt Untersuchungsausschuss, Von Bernd Freytag FAZ vom 27.11.2009
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