Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

トンカツで流感感染に備える

2009-11-21 | 生活
インフルエンザの話を聞いた。どうも先週辺り体調が悪かったのはそれにやられていたからのようだ。特徴は高熱が出なくても微熱があって、夜間に汗を掻き、様々な症状が現われては消えという感じでシャッキとしない風らしい。保育園等では豚インフルエンザが四人とか発生していて二万人足らずの小さな町バート・デュルクハイムで二桁の患者が確認されていると言うから、千人に一人の割である。

昨日はフランクフルトにいて、人出にも混ざっていたので大変危ない。外国人観光客だけでなく、市役所のある旧ザールバウのラッツケラーで食事をしたのでこれも危ない。ラッツケラーとは各地にある市会議場の地下のことであるが、はじめて観光客相手ではない本格的な役所の食堂に入った。日替わりトンカツ定食が安かったからであるが、見るからに殆どはお役人さんであった。そこにアジア人のカップルが入ってきて写真などを写すものだから、ツーリストかなと思っていると、食事の取り方や支払い方法などの質問を受けた。日本語で話かけられたので大変驚いたのは大抵は此方が日本語を使えると思われていないからであって、彼彼女が特に日本人離れしていたからではない。それでもなぜ此方が日本語が喋れると思ったのか不思議である。後で考えてみると、中国人はそのような食事はしない。残されたのは韓国人であるが、その差は暫らく観察していないと分からないのが普通である。なぜだろう?

一日中車に乗りっぱなしであったので、ラジオも文化ニュースを中心に沢山聞いた。ニューヨークのジャンヌ・クロード女史の死がトップニュースであったが、ヴッパータールの劇場が何れは閉ることと、亡くなったピナ・バウシュのバレー団は民営化していて、オペラ劇場も分かれて締まっているので、縮小と他の動揺の都市との合併へと動いていることも話題であった。嘗ての工業都市の人口減少率は高く、これらの都市が管弦楽団などを自主運営するのは殆ど不可能となって来ている。日本へ演奏旅行してジャパンマネーを稼げるような楽団や劇場などは限られているのである。そうしたドサマワリがあるから運営出来ているアンサンブルはペテルスブルクにだけあるのではないのだ。

ロシアの死刑廃止への圧力が掛かっているが、そうした「まともな国」になるためには貧富の差や汚職などが激減しなければいけなのは当然であろう。ロシアは合衆国ほど貧富の差は激しくは無いかも知れないが、金のためなら殺人を厭わない人間は山ほどいて、多すぎる殺人事件数は死刑廃止で更に増えると予想されている。先ずは基本的人権が尊重される社会作りが先ではないか?



参照:
日本語喋ってるでー 2008-04-15 | 生活

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2 コメント

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ピナ (yokun)
2009-11-23 11:03:48

ベルリンのピナの公演を見に行く予定です。

確かに、地方の行政団体には、
ピナのような、舞踏団は重荷かもしれません。

他方、年間100日あまり、
10数カ国の海外公演をこなし、
数億円とも数十億円とも言われている
外貨を稼いでいるのも事実であります。

またドイツを代表する舞踏団のことは、
明白な事実であり、文化交流に一役買っている
こともあります。

この点をドイツ政府がどう捕らえるのか、
ピナ無き後に、この舞踏団の将来を、
どう見ているのかに、評価は分かれる
でしょうね。

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民営化 (pfaelzerwein)
2009-11-26 00:57:36
なるほどベルリンでしたか。

舞踏団のあり方の話はあまり注意して追っていなかったのですが、大雑把に云えば民営化してやっていける限りはその方が良い訳です。

その点から、芝居やオペラの場合は、各々事情が異なっています。オペラと舞踊は同じ舞台であったのは歴史的なお話なんですね。
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