日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

沖縄を愛でて!(1) 『ありがとう』: まずは「聖クララ教会でのコンサート」

2018-02-18 19:38:33 | 沖縄考

今年の沖縄紀行には、特段の想いがあった。その一つは与那原の丘の上に建つ『聖クララ教会』でのコンサートです。

 このコンサートが、12回目を迎えた2月12日(日)・この日で終演。僕は第6回目から7年に渡って拝聴し、DOCOMOMO Japanで日本の代表的な建築の一つとして選定したことなどを含めて冒頭に挨拶をさせて頂いてきた。主催は沖縄県建築士会島尻支部だが、実質的な企画・構成・実施は、南風原(はえばる:沖縄ことばではでは、ふぇーばる)の建築家・盟友根路銘安史さんだと言ってもいいだろう。そして手探りでコンサートを始めた根路銘さんを支えたのは、ラサール神父、そして修道女中村睦子さんだった。 

ラサール神父は高齢となって引退されたが、僕と気心が一致し、嘗て演奏会が終わった後の`飲み会`に参加してくださったことは忘れ難い。脚の具合が万全ではなくて飲み会の座敷に靴をはいたまま上がって戴き、お店の人が低い座椅子の下に座布団を積んで腰掛けていただいた神父と、会堂に併設された修道女の宿舎に2度に渡って宿泊させていただいたシスター中村睦子さんのお姿とお名前を僕は、終生忘れない。 

コンサートの始まる前に、現役の神父にご挨拶いただくのが通例となったが、今年は神父の方々が教会での会合が重なって不都合になり、奇しくも中村睦子シスターがご挨拶をされた。ふと思い立ってご挨拶が終わった中村さんに近寄り『お久し振りです!』と頭を下げたところ、「兼松さん!」と破顔、僕の名を覚えていて下さったことにグット来るものがあった。その一言だけでも沖縄へ、そして此の会堂へくることが出来てよかった!と想ったものだ。改めて根路銘さんに此の一文を通して御礼を言いたい。『ありがとう!』

<聖クララ教会のコンサート終演後の記念写真(左端:中村睦子シスター:修道女、前列中央兼松、右端:根路銘安史さん>