日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

竹とんぼと東葛高校同窓会

2016-08-21 12:22:59 | 小、中、高、大という時
母校、千葉県柏市に在る「県立東葛飾高校」は、2年前に`医歯薬コース`が設置され、今年度から2クラスの中学校を併設し、千葉県で二校目になるという`中高一環教育重点校`になった。 

58年前に卒業した僕達同級生は、卒業と同時に「葛の会」と称する組織をつくり、有志が集って読書会を行ったり、エッセイや近況報告を取りまとめながら、ガリ版刷りの会報を発行したりした。
そして、ある時(おそらく32年前)から5年毎に賑やかな同窓会を開催してきた。そしてこの6月、喜寿を迎えることに思いを寄せ、地元の柏や松戸、取手、野田近辺の同級生を中心としたメンバーから、柏から四十数年前に転居した神奈川県海老名市に居る僕にも相談があり、本来なら3年後に行う予定だった第7回の同窓会を開催する事になった。

葛の会は、その昔はともかく、柏市内の要所にビルを所有して柏市の様々な活動を担っている仲のいい小柳が、事務局長的な役割を果たしてくれている。
考えると不思議な感じがしないでもないが、この僕たちの`葛の会`には代表が居ない。同窓会をやる毎に誰かが言い出しっぺになってその同窓会の代表が決まる。さて!今回の`葛の会`僕は2度目の発起人(世話人)代表を担うことになった。そして会合の前に小柳を誘って母校を訪ね、教頭先生に母校の現状をお聞きした。

2年前に行った前回に続いて僕は、同窓生名簿の表紙のデザインをし、今回は代表として巻頭文を起稿した。その一部の抜書きを下記に転載する。

・・・『ところで母校のある柏のまちは、常磐線沿線の主要都市として変貌、とは言え遠くに住む私にとっては‘懐かしい故郷`とは到底言えないほど様代わりをしました。折りしも熊本で大震災が起って沢山の方々が亡くなられ、私事ですが小学生時代を過ごした熊本県の天草市下田(当時は天草郡下田村)の様相が気になって同級生に電話をして無事を確認、手術を繰り返している彼の体調を聞いたりしました。その下田は市になったものの過疎化が進んで同級生たちも離散し、母校も廃校になってしまったことをふと思い出しました。』・・・

実はこの日の前日、当日出席と回答していた取手駅の近くに住んでいた盟友が急逝した。
今回の代表として冒頭の挨拶をする僕は、彼の死去を伝えるかどうか心が定まらないまま壇上に上がり、しばらく瞑目して口から出た言葉は、盟友死去の報告だった。

<写真の`竹とんぼ`は同級生の小熊からのプレゼント。竹とんぼ名人の彼から何時ものようにホイと渡されたが、飛ばしてみると正しく名人、得も言われぬ見事な飛び方、今回は先端に赤印のあるのも一つ、左利き用の竹トンボだった>