日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

水無月のJIA建築家写真倶楽部「建築談義」

2012-06-05 19:24:53 | 建築・風景

水無月、6月である。
JIA(日本建築家協会)関東甲信越支部では、この一か月を「アーキテクツ・ガーデン」の月と位置づけ、「建築家はともだち」というテーマを掲げて様々なイベントを行う。

「建築家写真倶楽部」では、6月27日(水)pm6:30よりJIA建築家会館1階の建築家倶楽部で『時代をリードした建築』と題した建築談義を行うことにした。
昨年は震災の余波を受けて東北地方建築文化財調査に関わるメンバーがいて倶楽部活動ができなかったが、一昨年青山通りを一緒に歩いて写真を撮り、それをベースにして行った写真展作品群を展示して開催することになった。
詳細は後日UPするが、是非大勢の方々にご参加いただきたい。

水無月、田に水を引く「水の月」。
田植えが始まり豊かな天・自然の恵みを願う月、しかし東北を想い、原発問題を考えると安閑としてはいられない月でもある。
「建築家写真倶楽部」とは何ぞや!
JIAの機関誌Bulletinに記載した部会活動に書いた、部会長を担う僕の一文を下記に記載する。


■建築家写真倶楽部:写真を撮り都市と建築家を考えること

体調を考え小田急線ロマンスカー通勤を試みている。車窓を横切る建築群を見る。丘陵地におもちゃ箱住宅の連なりがあり、これは「建築家」の作品だと感じ取れる建築が一瞬現れ設計したのは誰だ!と思う。同時に朽ち果てそうなバラックに奇妙な魅力を感じ、それは何故だ?と思うのだ。
建築家写真倶楽部の面々と青山通り界隈を歩いて建築を撮り写真展を行ったが、各自の視点と好奇心の発露の異なることが面白かった。車窓からの光景への好奇心と重なる。朽ちるバラックは時の持つ魅力かもしれない。
それを語り合い、写真として定着させるこの部会の存在がそこにある。小田急線下北沢が変わる。その変遷を撮り続ける試みをしてもいい。都市と写真のアーカイヴスである。

<写真 『時代をリードした建築展』に出展した東京女子大学>