今年も「プレスカフェで」何をするかというと、分厚いカウンターの前の椅子に腰掛け、コーヒーを飲んで、美味いものを喰い、ターマスとボソボソと四方山話をするのだ。
眼鏡をね!と、同じデザインのいいのが見つかったので取替えたと顔からはずして見せてくれた。昨年、老眼?レンズを上縁に細工した兆番でめくりあげるこの眼鏡はどう?とちょっぴり自慢されたが、このレンズ分重いのだそうだ。そこで単レンズを!僕たちは去年と同じことを悦にいって語りあっている。
北海道大学と上遠野邸のあと訪れた小樽は雨、みぞれ、晴れ間。これが北国の自然なのか!それに雪にはならないが寒い。寒いので店に入るとホッとする。暗くなるのも早い。
ところで今日のメニュー。
MOROさんはマンデリンで僕は相変わらず苦めのイタリアンだ。下ごしらえした店長から湯注しを受け取ってドリップペーパーに注ぐ。一瞬垣間見て取れる集中力にプロを感じる。ダンディ。伊丹十三も斯くありナン。こだわりの車在りし。
しっとりと流れているトリオによるJAZZを聴きながら飲むコーヒーに、ああプレスカフェに来たのだとなにやら感慨を覚えた。高い屋根を支えている梁にセッテイングされている4基のスピーカーはJBL。小さいがいい音色だ。
食事はメニューにない特製オムレツ。MOROさんと一緒にいる特典だ!MOROさんはマンデリンをお変わりし、僕は少し酸味のあるモカにした。運河の対岸にある缶詰工場の姿がもやって来て夜になる。