名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

作家百田尚樹氏の驚くべき発言

2014-06-19 21:47:36 | Weblog
2014.6.19(木)
 今朝の中日新聞は、作家の百田尚樹氏が18日、静岡青年会議所主催の講演会で「日教組は本当に日本のガン」「南京大虐殺はなく、従軍慰安婦はうそ」などと発言していることを伝えている。
 その内容は、「日教組は何十年間も、純粋無垢な子どもたちに贖罪意識を教え込んでいる。まず『日本は素晴らしい』ということを教えなければいけない」その上で「日本人でいることが恥ずかしいと教え込まれた子どもたちは立派な大人になれない」「自虐思想があるので、南京大虐殺、従軍慰安婦問題にノーと言えない。正しい知識を身に付けたら、歴史捏造というのはすぐ分かる」など言いたい放題である。
 これが彼の持論らしいので、明けても暮れてもこんなことばかり言っているらしい。貧相な知識ではこんなことしか言えないのはむしろ当然なのだろう。
 南京大虐殺にしろ、従軍慰安婦問題にしろ全く勉強せず、自分の都合によいようにしか理解しようとしない。自分の犯してきた罪にさいなまれ口を閉ざして死んでいった多くの兵士達の苦悩を敢えて知ろうとしない卑怯者なのである。
 何を言おうと自由である。それが民主主義国家・日本のよいところである。しかし、事実を捻じ曲げてまで自分の主張を通そうとするのはその人の人格の問題でもある。ましてや百田氏はNHKの経営委員に就任したのである。NHKの経営委員ともなった以上、ジャーナリズムの何たるかぐらいは勉強してもらいたい、と言いたいところだが、あの十五年戦争時代の国民の意識にまで戻りたいと願う安倍首相に頼まれた百田氏にすれば、ここは意気のよいナショナリズムを発揮することしか頭にないに違いない。