田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

夕日の中の理沙子 29  麻屋与志夫

2008-12-07 07:33:40 | Weblog
あたし追試でもビリッケツ。  

でもって、追試のあとの、三者懇談。

いちばんあとにしてもらっていたの。

 母が仕込みで忙しいから……。
(キヨミの母は。
『北の海』とい相撲さんみたいなネームの。
小料理屋をやっている。)

コンダン、最後にしてもらったワケよ。

それなのにー。

こねぇでやんの。

おふくろも。

ガッコきらいなんだよね。

おふくろも。

センコウ、いやなのよね。

だってさ、小ガッコのときから先生さまには。

文句いわれっぱなしよー。

この不肖のバカむすめのためにね。

ついにおふくろ、無断欠席しちゃったの。

水商売がいけないのよ。 

なんて、またされて、あげくのはてにドタキャン。

スッポかされ、ミス大田がいらいらして。

いいだしたのがいけないのよ。
 
電話口に母をよびだして。

水商売がいけないのよ。

夜くらい一緒にいてやってください。

キヨミちゃんが、あれるのは、お母さんの商売が原因になってます。

だってさ。 

いっていいことと、わるいことがあるのよ。

職業による侮蔑は、ブブー。

禁止よね。

酔っ払いに媚びて。

どこがわるいのよね。

アデランスなんか。

前にさ、飲みにきたのよ。

あそこモッコリさせて。

ワイセツナコトバカリわめいていたのによ。

だれが、キヨミのことこんなにおおきく育ててくれたのよね……。

(キヨミ、ここで、クスンとする)




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ああ、快感。



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