田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

リリ、「お留守いしててね」   麻屋与志夫

2016-05-28 04:38:52 | ブログ
5月28日 Sat.

●「リリ、おでかけするからね。ブラッキ―とおるすいしててね」
これでいいのだ。
カミサンにはまだリリとのわかれが、現実のものとしてみとめられていない。
もう二度とリリに会えない。
かなしすぎる。だから、リリの死をみとめられないでいる。

●リリはカミサンにべったりのねこだった。
家の中をかみさんの行く先々についてまわっていた。
わが家の玄関に迷いこんで来た時から、カミサンが世話してきたからだろう。
スリコミみたいなものだ。
カミサンを親か兄弟、友だちのように思っていたのだろう。

●リリを失ったかなしみ、ペットロスはカミサンのほうがひどい状態だ。
すっかりとりみだし、泣きつづけていた。
あまりはげしく泣くので、こちらも呆然として、抱きしめてなだめることを躊躇するほどだった。
一月ほどたつので、さすがにいまはリリの遺影に話しかけるくらいになった。
あるいは、わたしの目のとどかないところで、ひそかに泣いているのかもしれない。

●「リリ、ただいま。ブラッキ―ちゃんと、仲良くしてた」
カミサンがリリに呼びかける声が離れのほうでしている。






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