田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

「鹿沼の四季」4  麻屋与志夫

2019-02-21 13:54:59 | ブログ
2月21日

4
 
 白いカバーをかけたソファから黒猫のブラッキーが立ちあがった。
 なんだ。そこにいたのかと、声をかける。
 庭では藤の花が降りだした雨に濡れていた。
 黒猫と藤の花。夢二の絵にありそうな風情。
 雨 が降りだして、今年の藤もこれでおわりになるだろう。
 寂しくなる。
 雨どいに椿の落ちた花がつまっている。
 しとしとと降る雨ではあるが、たまってあふれ、大粒の雨が降っているような激しい音となって雨どいからながれおちている。
 明日晴れたら、掃除をしなければならないだろう。

 屋根にはいあがったツル薔薇が咲きだした。
 黄色と白のモッコウバラだ。
 妻が背伸びしをしてながめている。
 もちの木や箱根ウヅキの葉でかくされてしまい、バラがさだかにはみえないらしい。
 妻は背伸びをして屋根に咲いたバラをみようとしている。
 そういえば、今週の金曜日十六日には、西部ドームの薔薇展に息子の学に招待されている。楽しみだ。 




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