田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

ご先祖様の助け イジメ教師は悪魔の顔/麻屋与志夫

2011-10-16 08:07:32 | Weblog
第九章 翔太の戦い。翔太――ボクの視線。

 義なる者の角は高められるのです。
                               詩編 七十五 

1
 
 ボクはおどろいた。
 
 ミュウとムックが仲間を呼び集めた。
 
 猫族ってすごいな。
 
 いざとなれば、ヤッパ、群れで戦うんだね。
 毎晩、猫の集会をひらいている。
 地域の情報を共有している。
 なにかあればすぐに仲間のすみずみまで伝わっていく。
 そして助け合う。りつぱよ。
 猫が動き回れるのは、せいぜい500めえとるくらい。
 そんなのうそだ。
 みてよ。この猫の大群。
 
 ボクはうれしくなった。
 ミュウとムックはボクの家来だ。
 ボクはサムライだ。
 ミュウとムックを従えた。
 侍大将だ。狼の群れにむかった。
 
 前進した。
 なにもこわいものなんかない。
 
 このとき、並バアチャンの声が頭にひびいた。
 会うことはなかった貞子バアチャン。
 そしてそのバアチャン。
 大勢の女の人の声がする。
 ボクらを励ましてくれている。ゴセンゾさまの声だ。
 翔太。声を使いなさい。あいつらはボーイソプラノが嫌いなの。
 翔太の高い声に弱いのよ。
 
 勝平。誠。翔太。
 わたしたちも共に戦うからね。


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