田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

トラウマ,trauma、虎馬

2007-12-07 07:05:57 | Weblog
12月7日 金曜日 晴れ
●日本人は言葉を置きかえるのが好きだ。看護婦が看護師になった。小学校で性教育の話をするときにペニスはダメ。陰茎といわなければならないらしい。ホントカネ。専門外だから、まあ性教育の話を、とふってくる教育機関はないから安心だ。でもたえず勉強していないとオクレチヤウ。

●話はきのうのブログからつづく。トラウマのことだ。わたしは、精神的外傷体験と覚えた。心的外傷体験ともいってきた。子供たちに話すときは、虎馬と書いてウケをねらってきた。ところがたまたまINで検索していたら、心的外傷体験後ストレス障害、とあった。

●~後ストレス障害。とつけくわえられている。なるほどな。これはいい。たしかにトラウマとなるような外傷が外からおそいかかっくる。残された傷。そこからはじまるのだ。それではとどまらない。さらに深い心の痛手がはじまる。その傷をじぶんでますます深いものにする。自傷行為。トラウマをあたえるような言動をした人間は、友だちを傷つけたことに気づいていなことすらある。気づいていても、すぐにわすれてしまう。精神的犯罪、凶悪犯ではないだろうか。ともだちのそのひとことのため人生が悲しいものとなり立ち直れないでいるひとがいる。

●うちの塾生で「カッパ」とからかわれている子がいる。背の高いかっこいい少年だ。ただ髪型が河童に似ている。そのことだけでからかわれ、あだ名で呼ばれている。こころが傷つかないかと心配だ。いくら注意しても周りのものは「カッパ、カッパ」とはやしたてる。決して止めない。

●わたしは「マグロ」と呼ばれていた。それも担任の昨日書いたH先生がいうのだからふせぎようがなかった。いまだに、この歳になってもいわれている。このことのため60以上苦しんできた。さすがに、最近ではまともに「おい、マグロ」と呼びかけるものはいない。でも同窓会などにでても陰でなんだかんだいわれている。

●いろいろまだまだうけた外傷については書きたいことがある。でも、でもである。年とともに防衛のしかたも覚えてきた。そして、さくじつ母校の教壇で「みんなのおじいちゃんにマグロが東京からきて話をした」と伝えてね。とポロッといった。その瞬間にこころがすうっと軽くなった。いやなこと、人に言われて嫌なことは、じぶんからすすんでいってみるといい。たいしたことではないのだ。「はい、マグロちやんの登場です」くらいのことをいってみることにした。でも、お笑い芸人ではないから、そんな場はわたしには訪れないだろうが。

●わたしは真剣にH先生の墓参にいくことにしている。わたしがここまで小説を書き続けてこられたのは、彼からうけた迫害、外傷を何とか克服しょうとする自己癒しの旅だったのだから。まだ生きていくかぎり甘く切ない故郷への旅はつづくだろうが、それが母校で話をしたことですごく楽しいものとなった。明るい希望に満ちた旅となった。

●後期催眠。それも62年もつづいた、ものすごい催眠の技から覚めた思いだ。H先生ありがとう。わたしはあなたから受けた迫害をいまようやく、コペルニクス的転回によってあれは愛情からきた言葉だったのだと思うことができるようになりました。

●平凡な、事なかれ主義の教師より、毒のある教師になることもときには必要なのだなぁと思った。次回からは同窓会にも気軽に参加できそうだ。

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