田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

梅雨時のGGの周辺の点描はいかがですか。 麻屋与志夫

2018-06-13 17:31:06 | ブログ
6月13日 Wed. 梅雨時の点描はいかがですか。

●梅雨。晴れ間。稲妻。雷雨。稲光。パソコンの電源を抜く。虹。雹。落雷。突風。いなびかり――空の珊瑚。しとしとしとしと……。雨。空が一番異変に彩られる季節。

●緑。万緑、日々濃厚。アジサイ。咲き残りのバラ。夏椿が咲きだしました。リラが枯れてしまった。

●ブラッキ―のお墓にかのじょがきらいだった雨水がしみこまないようにと、カミサンがかけたブルーシート。ところどころに、水溜りができていた。「ブラッキ―」と大声でよんでみる。アジサイのかげからブラッキ―が現れるような――。

●にわか雨。

●表庭に面した廊下での読書。安ワインをチョッピリのむ。

●雨に閉じこめられた家の中。共に文学を語る朋もなく、閉鎖されたような町での半世紀。まだ幽かな黎明の光すらみいだせない。無能無芸にしてただひたすら生きてきただけのGGの日常。

●せめて意識の深淵にでもまどろみたいものを、そうできれば、どんなにか安らぐものを、覚醒したまま立ち往生。

●裏庭のデッキ。「白」の訪れているような気配。白はいなかった。ここにもアイスパークが一輪。まだ梅雨時の湿った風にゆらいでいた。

●醜怪で不吉な予感。カミサンの愁いをふくんだ顔。声。動作。

●GGはせめてこの緑の葉の重厚な重なり、その日々の変調をたのしんでいる。

●GGは、デッキで白を待っている。白とのふれあいをたのしみにしている。「かわいいな」と抱きしめてしまった。きつく抱きしめすぎたのだろうか、きらわれてしまった。

●むくむくふわふわ。むくふわの白に触れたいのに。デッキに雨。雨。雨。

●デッキが濃い灰色にくすんでいく。



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