田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

巨女のカートが迫ってくる。  麻屋与志夫

2015-02-14 11:28:23 | ブログ
2月14日 土曜日

●ベニマルでカートを押していたら、向こうから巨女がやってくる。

ポッチャリ系のタレントも真っ青。

ふるえあがってフリーズ。

ド迫力でカートが迫る。

カートの両側に肉がついていている。

通路いっぱいになって迫って来る。

ぼくはよたよたとわきの通路に曲がった。

●障害物に正面からクラッシュする意欲がない。

イヤ意欲は在るのだがカラダがついてこない。

いくら粋がっていても。

皺だらけのGGなんだな俺は。

●来週の日曜日には「みしま」で「かぬま詩草」の新年会がある。

楽しみだ。

みしまがまだ東末広町にあったとき。

「アサヤ塾」の創立パーテイをみんなが祝ってくれた。

いまは貝島にある。

あの頃の友だちはあちら岸にいつてしまった。

●あれから40年、わたしはあいかわらず、散文の世界で仕事をしている。

あたまが散漫なのだから、けっこういごこちのいい世界だ。

散文は長距離ランナーに向いている。

走って、走って、走り抜いてそれでもゴールがみあたらない。

42,195キロを走りきって、振り向けばだれもいない。

まえを見れば、ただただ楕円形のグランドがあるだけだ。

茫漠と広がる空間を。

孤独な長距離選手の散文家は。

とぼとぼと走り続けている。

●鹿のように。

いさぎよく崖っぷちから垂直にとびこむこともできない。

貝島の崖から黒川に身を投げたら。

オフェリア入水のように。

花を投げ込んで飾ってくれるだろうか。

そんなことはあるまい。

●皺の醜く重なりあったGGにはいくところがない。

迫って来る大女のカートからこそこそ逃げることしかできないのだ。




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